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  1. 豊後大野市議会 2016-06-16
    06月16日-03号


    取得元: 豊後大野市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-13
    平成28年  6月 定例会(第2回)          平成28年第2回豊後大野市議会定例会会議録議事日程(第3号)                平成28年6月16日(木曜日)午前10時開議日程第1 一般質問      長野健児君      小野勇治君      衞藤竜哉君---------------------------------------本日の会議に付した事件 日程第1.議事日程に同じ---------------------------------------出席議員(21名)     1番  工藤友生君      3番  赤峰映洋君     4番  小野勇治君      5番  内田俊和君     6番  朝倉秀康君      7番  神志那文寛君     8番  沓掛義範君      9番  衞藤竜哉君    10番  恵藤千代子君    11番  長野健児君    12番  佐藤徳宣君     13番  高山豊吉君    14番  宮成寿男君     15番  衞藤正宏君    16番  生野照雄君     17番  宮成昭義君    18番  首藤正光君     19番  渡辺一文君    20番  小野泰秀君     21番  佐藤辰己君    22番  小野順一君欠席議員(1名)     2番  川野優治君---------------------------------------地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名 市長      橋本祐輔君   副市長     赤嶺謙二君                 総務課長兼選 教育長     久保田正治君  挙管理委員会  佐保正幸君                 事務局長 財政課長    羽田勲誠君   税務課長    多田尚三君                 まちづくり 地域創生課長  新宮幸治君           足立哲啓君                 推進課長 情報推進課長  佐藤文紀君   市民生活課長  野仲郁美君                 人権推進同和 環境衛生課長  波津久郁生君          坂本真一君                 対策課長                 高齢者福祉 社会福祉課長  加藤 郁君           足立建士君                 課長 農業振興課長  左右知新一君  農林整備課長  衞藤好夫君 商工観光課長  神田聖弘君   建設課長    羽田野房徳君 上下水道課長  仙波浩二君   教育総務課長  真部直廣君 学校教育課長  朝倉和秀君   社会教育課長  川野文敏君 清川支所長   波多野祐二君  緒方支所長   板井芳朗君 朝地支所長   阿南邦文君   大野支所長   和田賢正君 千歳支所長   十時和広君   犬飼支所長   難波 宏君 豊後大野市民         萩原憲士君   監査事務局長  廣末崇信君 病院事務長 会計管理者兼           農業委員会         芦刈次郎君           衞藤成史君 会計課長             事務局長 消防長     田尻慶博君---------------------------------------事務局職員出席者 事務局長   太田基一     主幹      佐藤 浩 副主幹    後藤慎太郎    主任      小代洋介          開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(小野順一君) ただいまの出席議員は21名であります。 2番、川野優治君から欠席の届け出があります。 直ちに本日の会議を開きます。--------------------------------------- △議事日程の報告 ○議長(小野順一君) 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。--------------------------------------- △発言訂正について ○議長(小野順一君) ここで、昨日の神志那議員に対する一般質問におきまして、執行部より答弁の一部を訂正したいとの申し出がありましたので、発言を許します。 佐保総務課長選挙管理委員会事務局長。     〔総務課長兼選挙管理委員会事務局長 佐保正幸君登壇〕 ◎総務課長兼選挙管理委員会事務局長(佐保正幸君) 昨日の7番、神志那議員の一般質問で、一部の答弁に間違いがございましたので、訂正をお願いいたします。 地震の耐震面で不安のある施設の具体的場所を問われたご質問で、長谷川集会所が該当するとの答弁をさせていただきましたが、再度確認しましたところ、昭和56年の新耐震基準後の平成3年に施設が完成しておりまして、新耐震基準を満たしているものであります。 おわびを申し上げますとともに、昨日の答弁のうち、長谷川集会所を削除いただきますようにお願い申し上げます。よろしくお願いします。     〔総務課長兼選挙管理委員会事務局長 佐保正幸君降壇〕 ○議長(小野順一君) 執行部答弁の一部訂正については、議長においてこれを許可いたします。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(小野順一君) 日程第1、一般質問を行います。 一般質問の質問時間は答弁を含めて60分以内であります。公平を期すため時間に達した時点で終了させていただきますので、時間配分には特にご留意の上、時間内に終了するようお願いします。 なお、一問一答方式で行いますので、質問は、通告による質問の趣旨の範囲を超えることのないよう、また、答弁については、簡潔明瞭にお願いします。 それでは、あらかじめ通告のありました質問事項について順次、質問を許します。--------------------------------------- △長野健児君 ○議長(小野順一君) 11番、長野健児君。 1、オリジナル住宅構想事業についての質問を許します。 長野健児君。     〔11番 長野健児君質問者席登壇〕 ◆11番(長野健児君) オリジナル住宅構想事業についての1項目について一般質問を行います。 実は私、平成20年、もうかなり前になりますけれども、分譲住宅団地構想の提案を一般質問で行った経緯がありまして、今回のオリジナル住宅構想事業と同じ内容でありました。ただし、私の提案でありまして、場所については交通の要衝であります犬飼町という内容でありました。第2次総合計画の中に今回の事業を目の当たりにしまして、かねてより期待をしておりました事業でありましたので、心弾む思いで本質問に至ったわけであります。 我が豊後大野市も、合併当初の人口約4万3,000人から、10年が経過し、現在、約3万8,000人と減少の一途をたどっております。この人口減少に歯どめをかけるべく、定住促進事業の一環としてオリジナル住宅構想事業が提案をされ、本年度当初予算において予算化されたわけであります。内容としては、旧大野高校跡地分譲住宅団地として整備するものであります。若者定住対策としては大いに評価、期待をするものでありますが、同時にそのリスクも大きいものがあると考えます。 したがって、市としてどのような真意のもとに本事業に取り組むのかを次の点を踏まえて伺います。 ①本市の市営住宅の入居状況(空室状況)は。 ②現在、市が実施している定住促進に係る事業の進捗状況について。 ③豊後大野オリジナルの住宅とはどんな住宅か。 ④分譲地の区画数、1区画当たりの価格とその算出根拠は。 ⑤中九州横断道路とのアクセスに関する問題はないか。 ⑥若者を対象とした市場調査等は行ったのか。 ⑦住宅団地周辺の環境は整っているのか。 ⑧どのような理由で大野高校跡地と設定したのか、また、その経緯について伺います。 ⑨分譲地及び住宅の販売手段についてであります。 以上、質問いたします。よろしくお願いいたします。 ○議長(小野順一君) 1、オリジナル住宅構想事業については、市長より答弁があります。 橋本市長。     〔市長 橋本祐輔君登壇〕 ◎市長(橋本祐輔君) オリジナル住宅構想事業についてのご質問にお答えいたします。 まず、本市の市営住宅の入居状況はについてでございます。 6月7日現在の状況は、市営住宅1,025戸のうち、老朽化により入居をとめているもの、熊本地震に伴う被災者向け提供可能住宅として確保しているものを除外すると、919戸になります。このうち入居戸数は835戸、入居率は約91%であり、空き状況で見ますと、空き室が84戸、率にして約9%という状況です。 次に、現在、市が実施している定住促進に係る事業の進捗状況、また実績についてでございます。 現在、本市では、移住に関する各種補助制度等の施策を充実させ、移住・定住の促進を積極的に図っているところであり、各種補助事業については、平成26年度から実施しています。 まず、Uターン・Iターン者が新築または住宅を購入する際の持家取得助成補助金の交付実績ですが、平成26年度は8件、470万円、平成27年度は9件、880万円でした。 次に、Uターン・Iターン者空き家バンク登録物件に入居し、空き家を改修する際の空き家改修補助金の交付実績ですが、平成26年度は4件、170万円、平成27年度は5件、510万円でした。 そして、平成27年度からは新たに5つの助成金を追加しました。まず、1つ目の、空き家バンク制度持家取得助成金制度を利用して転入する際の移住奨励金は、20件、200万円の助成でした。 2つ目の空き家バンク登録物件所有者賃貸借契約及び売買契約を行う際の空き家成約奨励金は、25件、250万円でした。 3つ目の空き家バンク制度持家取得助成金制度を利用して転入する際の引越費用補助金は、14件、100万2,000円でした。 4つ目の空き家バンク制度持家取得助成金制度において不動産に係る契約を行った際の不動産契約仲介手数料補助金は、4件、15万4,000円でした。 5つ目の空き家バンク登録物件賃貸借契約または売買契約が成立した際の空き家家財道具等処分補助金は、1件、6万9,000円でした。 次に、豊後大野市オリジナルの住宅とはどんな住宅かについてでございます。 オリジナル住宅につきましては、平成25年度に豊後大野市オリジナル住宅検討委員会を設置し、日本文理大学の西村教授を会長に2回の検討委員会を開催し、若者向けの低価格住宅、豊後大野市らしい田舎を強調した自然な住宅、古民家再生の3つの提案にまとめられました。 平成26年度には、この提案について、より専門的に、また幅広く多くの意見を参考にするため、市と包括協定を結んでいる日本文理大学の学生から意見を聞き、豊後大野市建築士会で調査・研究をしてきたところです。 そして、平成27年度には、検討委員会や学生から提出された意見をもとに豊後大野市建築士会で検討した結果、3つの様式の住宅構想案が提出されました。いずれも、豊後大野市ならではの生活ができる住宅をイメージし、広い敷地と玄関を兼ねた土間、外部にテラスを設けた住宅となっています。 具体的な価格設定につきましては、主に若い夫婦やシニア世代の小家族を対象とした住宅が1,000万円を切る想定をしています。このほか、タイプ別に1,400万円クラス、1,800万円クラスと、面積やデザイン別に3タイプ5種類の住宅構想案をいただいています。 本年度は、ベースとなる3タイプの豊後大野市オリジナル住宅設計書を作成することにしており、建築を希望する方々に無償で提供したいと考えています。 次に、分譲地の区画数、面積、価格について、また、その算出根拠はについてでございます。 現在、区画数は26戸、1区画当たりの面積は約100坪から150坪、価格については工事費用から算出し、坪当たり1万円程度を想定しています。 次に、中九州横断道路とのアクセスに関する問題はについてでございます。 中九州横断道路大野インターチェンジから、県道26号三重野津原線及び県道57号を通り、旧大野高校内の住宅団地までの距離は約1.2キロメートルで、時間にして自家用車で約2分です。また、今回の造成工事の中で、県道57号の入口交差点から住宅団地までの旧大野高校敷地内道路も、幅員9メートルの歩道つき2車線道路を整備する計画であり、スムーズで安全な通行が可能になると考えています。 次に、若者を対象とした市場調査等は行ったのかについてでございます。 若者を対象とした市場調査等については特に行っていませんが、大野まちづくり協議会の中での意向調査、聞き取り調査等は行っています。その中の意見としては、農業関係や商工業関係の若い方から、大野町付近で家を建てたい、土地を探しているといった声をよく聞くというご意見を伺っています。 また、第2次総合計画の策定の際に行った市民意識調査の結果によりますと、若者の定住施策で強化すべきことについて、女性が働ける環境づくり子育て支援環境の充実が62.1%と最も多く、若い単身者やファミリー世帯向けの良好な住宅の供給が約38%で3番目に多くなっています。 現在、旧大野高校跡地の周辺には、旧大野町が分譲した住宅用地がありますが、全て分譲済みです。隣接した2棟の市営住宅の入居率も、A棟は100%、B棟は94%であり、旧大野高校跡地も同様の住宅環境にあることから、多くの需要が見込まれます。 次に、住宅団地予定地周辺の環境は整っているのかについてでございます。 予定地は、大野町中心部に近く、最寄りに小・中学校、保育園などの教育施設のほか、行政関係機関、病院、金融機関、スーパーマーケットなどの商業施設もあることから、利便性が高く、加えて道路及び上下水道の整備も整っており、いわゆるコンパクトシティが形成されていることから、比較的住環境は整っていると考えています。 また、市内全域にはケーブルテレビの敷設により情報通信環境も充実しているほか、道路環境では中九州横断道路大野インターチェンジに近く、大分市への通勤が容易となっています。 次に、どのような理由で大野高校跡地を設定したのか、また、その経緯についてでございます。 平成26年度から、副市長以下関係課長で構成する県有地跡地利用検討委員会において、市内の遊休土地の活用方策及び市の活性化施策の協議・検討を重ねた結果、教育環境、住環境、中九州横断道路等道路環境等から勘案し、また、大野まちづくり協議会においてインキュベーションファーム事業で就農された方の住居の確保に関する要望もあったことから、中九州横断道路を生かした子育て世代の若者の定住対策及び市外からの移住者の促進を目的とした分譲住宅建設候補地として、旧大野高校跡地の設定に至ったところです。 次に、分譲住宅の販売手段についてでございます。 これまで、合併前の旧町村が分譲住宅を販売した経験がありますが、合併以降は初めてであり、また現在は販売手法についても多様化しています。市が直接販売するか、不動産業者、ハウスメーカー等への委託販売も含め、「売り」を前面に打ち出し、効果的、効率的な販売手法について、先進地の事例も参考にしながら方針を決定してまいります。 そして、できるだけ早い時期に、広報紙やケーブルテレビ、市のホームページやチラシ等を活用し、県内外に広くPRし、募集に努めてまいります。     〔市長 橋本祐輔君降壇〕 ○議長(小野順一君) 長野健児君、再質問ありますか。 長野健児君。 ◆11番(長野健児君) 順番に質問をしていきたいと思います。 まず、1番目ですが、①、②は市内の住宅事情についてちょっと伺ってみたのですが、民間についても次々と新しい住宅ができております。アパート等については、若者が戸建て住宅を建てる前の仮住まいと考えていいのではないかと思っております。 公営住宅については919戸で、これは老朽化により入居をとめているもの、そして今回の地震被災者向けのものを除く戸数でありますが、耐用年数の2分の1を経過し、建てかえの時期を過ぎた木造簡易耐火構造の住戸は574戸あるということであります。 地域の公営住宅の老朽化、宅地として適した土地がないこと、利便性のよい地域への若年層の住みかえが増加し、人口減少が加速しているといったことから、新規団地を検討整備するということも考えているようであります。 既存住宅について、更新または整備は余りする必要がないのではないかと思っております。それより分譲住宅団地の整備に方向転換をしていったほうがいいのではないかと考えるわけですが、その辺についてご答弁を願います。 ○議長(小野順一君) 足立まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(足立哲啓君) 現在、市営住宅の入居率は約9割でありまして、また募集に対して入居希望者もいるということから、一定の市営住宅のニーズもあると考えております。老朽化した市営住宅の建て直しにつきましては、こうしたニーズや地域性、地形的な要件等を考慮しながら、豊後大野市公営住宅等長寿命化計画に基づいて実施しております。 また、議員の言われるように、アパート等につきましては、若者が戸建て住宅を建てる前の仮住まいと考えている方もおられると思いますので、家を建てたい人のニーズに応じた分譲住宅団地の整備の必要性も含めて、バランスのとれた住宅施策を今後、総合的かつ計画的に実施してまいりたいと考えております。
    ○議長(小野順一君) 長野健児君。 ◆11番(長野健児君) ニーズがあればですけれども、古い住宅をまた建てかえてということも、住宅団地構想のほうに力を入れるのであれば、ちょっと無駄ではないかなとも思うわけであります。そのことを勘案しながら事業計画を立てていただきたいと思います。 それでは、2番目に移ります。 同じように、定住促進対策事業についても、新しい事業もできているようでありますけれども、成果については微増である気がしております。 全国どの自治体もこういった事業には取り組んでおりますし、人のとり合いですか、皆さん躍起になって人口増加対策、また定住促進対策については取り組んでいるわけですから、これについても現在のやり方で恐らく続けていくのでしょうけれども、私は、手ぬるいと言いますか、分譲住宅のほうで思い切って一本化をしたらどうかなという気持ちで、これをちょっと前段にお聞きしたわけであります。 どうですか。これについては、今後、同じようにやっていく方針でありますか。 ○議長(小野順一君) 足立まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(足立哲啓君) 定住促進対策事業の柱となる空き家バンク制度については、平成24年2月にスタートし、以来4年余りの間に、物件登録数110件に対しまして利用登録数が232件と2倍以上もあるということで、空き家を求めているニーズが多いということがうかがえると思います。 また、成約件数が64件、そのうち市外の方が40件で、100名近い人口の増となっておりまして、関連する各種定住施策事業の効果もありまして、近年の成約状況は年々増加している状況にあるということでございます。 転入者、移住者の確保増につきましては、まちの基盤、交通、教育、医療、福祉などのさまざまな視点からの総合的な評価の結果であろうと思います。今後も、これまでの定住促進事業を促進、充実させながら、広く豊後大野市の魅力の発信に努め、空き家バンク制度の周知、活用に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(小野順一君) 長野健児君。 ◆11番(長野健児君) そこそこの効果があっているということでありますので、様子を見ながら進めていただきたいと思います。 それから、3番目ですが、オリジナル住宅構想です。若者の移住者を確保するため、豊後大野市オリジナル住宅設計を行うとともに分譲地を整備するとあります。 まず、平成25年に豊後大野市オリジナル住宅検討委員会を設置したとありますが、この委員会について、メンバー等を教えていただきたいと思います。 ○議長(小野順一君) 足立まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(足立哲啓君) 平成25年に設置いたしました豊後大野市オリジナル住宅検討委員会の委員につきましては10名ということで、内訳は、住宅建築関係者として豊後大野市建築士会、建設業協会、それから森林組合から1名ずつ、また識見を有する者として日本文理大学工学部建築学科の西村教授、それから移住者代表として2名、市内金融機関代表1名ということで、そのほかに市の関係課長を入れて構成しておりました。 ○議長(小野順一君) 長野健児君。 ◆11番(長野健児君) 10名の委員で構成してできているということであります。平成25年に2回委員会を開催したということでありますけれども、おおむね今回まで何回の委員会を開催しておりますか。 ○議長(小野順一君) 足立まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(足立哲啓君) 平成25年度に10月と12月、2回委員会を開催していただいております。 ○議長(小野順一君) 長野健児君。 ◆11番(長野健児君) 委員会も2回だけと。もっと私は回数を重ねてきたのかなと思っておりましたので、それで会議が熟していればいいんですが、これについては、それででき上がったということですね。 次に具体的な価格設定について、主に若夫婦やシニア世代の2人の小家族を対象にした住宅が1,000万円を切る価格を想定していると答弁をいただいておりますが、この住宅はそもそも若者に限定した住宅ではなかったのですか。 ○議長(小野順一君) 足立まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(足立哲啓君) 最初のコンセプトといいますか、対象としては、子育て世代の若者をターゲットにしたもので、安価で建てやすい家づくりを想定したものであります。 しかし、その家のコンセプト等、当然シニア世代セカンドライフにも適した住宅設定でもありますので、特に若者に限定したものということではなく、幅広い世代の方にご利用いただければいいのかなと考えております。 ○議長(小野順一君) 長野健児君。 ◆11番(長野健児君) 若者向け住宅というイメージを私は受けたわけでありますが、いろんなタイプの家があるということで、これは私は若者に限定したほうがいいのではないかなと思っておりました。 ある市では、条例に盛り込んでいるんです。例えば20歳から30歳とか、そういう市もあります。何でそうするのかというと、やはり買う人の身になれば、どんな人が来るのかということもあるかもしれませんが、これは26区画ですよね。少ないから、そう問題にはならないかもしれませんけれども、やはり限定すべきと私は思っております。今さら言っても変えるわけではないと思いますので、今後の参考に聞いていただきたいと思います。 それから、4番目、分譲地の区画数、面積、価格についてであります。若者向け低価格住宅はわかるのですが、広い敷地と玄関を兼ねた土間云々とありますが、今の若者が望む宅地は、手ごろな建坪と車二、三台分の車庫、そのくらいあればいいと。そうなると面積的に五、六十坪もあればいいのではないかということで、そういう分譲住宅をやっている企業がありますところ、若者向け住宅の販売をやっているところをちょっと調べましたところ、五、六十坪ぐらいなんです。 それ以上になると維持管理費もかかるし、坪単価は安くても面積が広いと要するに購入価格は高くなるわけであります。合理的な考え方を持っている今の若者にとっては、そのニーズに合わないのではないかと思っております。今回はインキュベーションの要望もあったということでありますので、インキュベーションの方々は農業もされておりますし、農機具の入れ場とかも必要なら、対象によっては広い面積も必要かなとも思いますけれども。 それから、市内の既存の分譲住宅でありますが、犬飼町に犬飼町グリーンタウン舞田台というのがあるんです。当時、35区画で1区画が440平方メートル、1平方メートル当たりの分譲単価が1万1,000円、大野町ぬく森パークおおの、スカイタウンもみじケ丘が1区画310平方メートルで単価が1万円です。これは平米ですから、坪になると今回の3倍になるわけです。 そういった単価面が今回はかなり安いわけでありますが、既存の分譲してきた単価とのバランスはもう考えなくていいのでしょうか。 ○議長(小野順一君) 足立まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(足立哲啓君) まず、住宅団地の予定地周辺につきましては、大野町の中心部に近く、自然環境にもすぐれ、教育環境、情報通信環境、道路及び上下水道などの住環境が整っておりまして、利便性もよいということで、こうした環境の中で豊後大野市オリジナル住宅検討委員会で検討していただいた結果、先ほど申しましたが、若者向けの低価格住宅、豊後大野市らしい田舎を強調した自然な住宅、それから古民家再生の3つが体現できる面積というところから、中山間地の特徴を生かして、ゆとりのある面積を提供したいということから、1区画当たりの面積が約100坪から150坪を計画したところでございます。菜園つきとか、あと簡易な倉庫等も建てられるということで、そういう面積が必要かなというところで設定いたしました。 分譲単価につきましては、答弁でもお答えしておりますが、市有地でございまして、新たな土地の買収もありません。それから、定住促進の観点ということから、総合的または政策的に判断をいたしまして、安い価格の設定ということで1坪当たり1万円を今のところ想定しているところでございます。 ○議長(小野順一君) 長野健児君。 ◆11番(長野健児君) 簡単に言えば、土地代が要らないから安くできるということではないかと思いますけれども、我々は素人ですから、市が分譲を何カ所かやっていて、その単価がこっちとこっちでは違うというのはどんなものかなと思ったものですから、そこら辺はちゃんとやっていただければ結構であります。 それから、市内の若者向け住宅の傾向が強まると核家族化を助長することも考えられるわけであります。かつて現実にそういった経緯があって、我が町でも、消滅が危惧される集落もあるわけであります。若い人は町に住んでいるんですけれども、ちょっと外れの地域の端のほうに家があって、その集落はもうほとんどの人がいない。長男が町の中に家を建てている。そういうことも出てくるわけであります。 こういった核家族化を進める要因となることについての考え方を伺います。これでいいのですか。 ○議長(小野順一君) 足立まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(足立哲啓君) 今ご指摘いただきました核家族化についていかがかということでございますが、ご家庭、ご家族、それぞれの年代や事情等に応じまして住宅需要があるものと考えております。 できるだけ市内で家を建てていただいて、市外への流出を防ぐということでありまして、できるたけ親元から近い近居ということで市内に残っていただければ、定住政策としては一定の必要性があるものと今考えているところでございます。 ○議長(小野順一君) 長野健児君。 ◆11番(長野健児君) 当然これはなって仕方がないといえばないんです。若い人が、田舎の便利の悪いところにいろと言ってもいるわけないし、まず最大限、市内にとどめさせるということです。その点では、市内の若い人たち、また中年層も含めて、市内に住んでもらうという観点からは、大野高校跡地オリジナル住宅構想は、戸数もそう多くないし、いいのではないかと私も思っております。これは後でまたまとめていきたいと思います。 次に、5番目の中九州横断道路とのアクセスについてですが、距離が近いし、余り問題がないとも思いますけれども、1つだけ、犬飼インターの合流車線が今の時点でも危ないと。中九州横断道路が全線開通すれば、交通量もかなりふえていきます。国土交通省になると道路公団に比べてかなり合流車線が短いという欠点がありまして、たしか宮成寿男議員が一般質問をしたことがありまして、要望書も出したりした経過があるのですが、今回他市からの若者のことも考えますと、ちょっとしたことですけれども、大野インターに関してもそこら辺の調査をしてインターに入りやすいようにしたほうがいいのではないか。そういう要望もまた国土交通省にしていくべきではないかと思っておりますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(小野順一君) 羽田野建設課長。 ◎建設課長(羽田野房徳君) 確かに、犬飼のインターのところは危険ということで、宮成寿男議員から一般質問がありましたので、その後、すぐ国土交通省佐伯河川国道事務所に要望に行きました。その結果、事故等の実績というか、そういうものがあれば、また上にも要望できるということで、警察にも確認をとりましたけれども、人身事故等はないが、物損事故等であるということで、要望の中にそれを加えて、さらに要望してまいりました。 大野インターにつきましては、今のところ危険ですという話は聞いていませんので、今後、調査をして、そういう危険箇所があれば、また国土交通省に要望してまいりたいと思います。 ○議長(小野順一君) 長野健児君。 ◆11番(長野健児君) わかりました。そういった調査をしていただきたいと思います。 それでは、6番目に移ります。 若者を対象とした市場調査については特に行っていないとのことでありますけれども、こういった事業を行う上では基本となると思っております。やっていなかった理由は何でしょうか。特に何か難しいことがあったからでしょうか。 ○議長(小野順一君) 足立まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(足立哲啓君) 特に旧大野高校跡地を限定しての市外の若者を対象とした市場調査の実施がなかなか難しいというところもありまして、市場調査には至っておりませんでした。 ただ、豊後大野市オリジナル住宅検討委員会の委員の中に移住代表者の方も2名いらっしゃいますと先ほど申し上げましたが、まちづくり委員会とか、これまでインキュベーション等で大野町に移住された方等の市内在住者を含めて、いろいろな皆さんから意見、それから声などを聞き取り調査いたしまして、先ほど申し上げましたように、これまでの調査結果等を踏まえまして参考にして大野町に決定したというところでございます。 ○議長(小野順一君) 長野健児君。 ◆11番(長野健児君) 若者のニーズがやっぱり一番ではないかと思っています。こういうことをやるときには、そういった調査、若手の職員にアンケートをとるとかということも簡単にできるわけですから、そういうことをやっていただきたかったなと思っています。 それから、7番目の住宅の整備、環境についてですが、これはもう完璧な環境であるように思いますので、再質問は避けます。 8番目の大野高校跡地に設定した理由、また経緯について、そして9番目の販売についてはまとめて質問したいと思います。 場所の選定は、県有地跡地利用検討委員会、内容の協議はオリジナル住宅検討委員会でということであります。 どうも見ていると、公共用地を利用しよう、もとがただだからということもあるのかもしれませんが、何かそういった印象を受けたのですが、今後、県有地跡地利用検討委員会オリジナル住宅検討委員会がセットになって、こういう場所の設定とかを決めていくつもりでありますか。 ○議長(小野順一君) 足立まちづくり推進課長。 ◎まちづくり推進課長(足立哲啓君) まず、豊後大野市オリジナル住宅検討委員会につきましては、平成25年度に方向性をまとめていただきましたので、現在、既に委員会組織は解散してございます。 今後につきましては、今おっしゃったように県有地跡地利用検討委員及びそれの下部組織であります作業部会等を中心に検討してまいりたいと考えておりますが、また販売方法等について新たな協議が必要となりました場合には、プロジェクトチーム等、そういう組織を立ち上げて検討していくということになろうかと考えております。 ○議長(小野順一君) 長野健児君。 ◆11番(長野健児君) 私が言いたいのは、場所が大事ですから、そういった県有地、いろいろありますけれども、安価で入るとか、もう市が既に購入して、それを使ってやれば一石二鳥という考え方もあるのかもしれませんけれども、人が来なければ何もなりませんので、場所の設定については、かなり慎重に選んでいただきたいと思っております。 買う人にとっては、恐らく一番問題になるのが場所だと思うんです。今回は、中九州横断道路へのアクセス、大分市に通うのでも中九州横断道路に乗れば通勤圏であるということで、市外からの需要もある程度あるのではないかと思っていますし、今回はなくても、インキュベーションがもう既に5期が入っていますから、1組3世帯ですね、だから15世帯は端的に言えば埋まるのではないかと、ちょっとこういった楽観視できるところもあるわけであります。 だから、買う人のニーズをつかんで―若者向け住宅、私はこれが頭にこびりついていて、そういった対象者は限定すべきだと私は思っています。でないと、何でもいいですよといったら、ちょっと買う人も何か迷うのではないかと思うんです。だから、若者向けなら若者向けと、どこかの市が条例に盛り込んだような何歳から何歳までですよということも、私は、これは専門家にご相談されたらそういうことも大きく影響してくるのではないかと思っていますので、今後の参考にしていただきたいと思っております。 終わりに市長に私の思いを伝えて、終わりたいと思います。 私も平成20年にこういった質問を、そのときの市長が橋本市長かどうかは私もちょっと覚えていないのですが、一緒にここにいたときですかね―いずれにしてもこれからの販売については市を挙げて全力を傾注して努めていかなければならないと思っております。 今後の施策の展開についてでありますが、人口減少社会の中で、本市の人口も年間400超減少している状況であります。この状況を打開するには、もはや私はこの事業しかないと思っております。 よく若者から家を建てたいが場所がないんだという声を耳にします。やむなく勤務地に近い大分市近郊あるいは大分市郊外に家を建てているのが現状であります。今回の旧大野高校跡地については、区画数は26区画と少なく、インキュベーションの要望もあるということで、リスク的にも割と少ないのかなと考えております。 遊休公用地の活用が主体か、若者の定住、また市外から市内への移住が主体か、両者ともにというのはアブ蜂取らずになる可能性が高いと思います。今回の計画は、市内の若者定住策としては評価できますが、市外からの移住者確保の観点からいうと、ちょっと魅力に欠けると思っております。今後については、ぜひとも市外からの移住者に限定した人口増加策としての若者向けオリジナル住宅構想事業を東の玄関であります犬飼町に設定して大分市のベッドタウン構想を打ち出し、思い切った施策の展開を期待するものであります。 合併前に行った研修のことでありますが、鹿児島県姶良市という、当時は町でありましたが、研修に行く機会がありまして、そのことについてちょっとだけ。そこは、鹿児島市に隣接したまちでありまして、人口については毎年500人増加しているんです。特に目立った産業もないわけですが、鹿児島市のベッドタウンとして発展してきたまちであります。 先日、赤峰映洋議員からも同じ提案がありましたけれども、最後に私からも犬飼オリジナル住宅構想をご提案申し上げて、私の質問を終わらせていただきます。 最後に、市長、何かあればよろしくお願いします。 ○議長(小野順一君) 橋本市長。 ◎市長(橋本祐輔君) 今、ご提案をいただきました。定住政策、いろいろな方法でかみ合わせて展開していく必要があろうということで、ご答弁申し上げた内容を今進めているわけであります。 その中で、特に大野町についてのご質問でございました。外から来る方々が場所を決める場合の要因というのは、いろいろあろうかと思います。1つは金額、それから通勤する場合は通勤手段、交通手段の問題、JRがあるかないかといったこともそうであろうと思いますし、もう一つは住環境、どういった住環境であるか。その中には、災害に強いかどうかといったことも当然検討課題の一つになろうかと思います。 それと、今、議員ご指摘いただいた公有地の利用、これと若者定住、私は両方どっちかということではなくて並行して推進していけるのではないかなということで、今回の大野高校跡地の利用を進めているわけであります。 ただ、公有地が何でもいいのかというと、必ずしもそうではない。というのは、県立三重病院の跡地を全部造成してつくるかどうか。建っている建物の問題もございます。もう一つ、緒方工業高校の跡地もそうでありました。建物を全部引き受けて、それを壊して分譲できるだけの有利性があるかどうか。そういったことの交渉というものも当然考えていかなければならないということでありますが、その中で今、大野高校跡地に関しては進めるべき施策であろうということであります。 それと、もう一点、犬飼町、私も以前から議員もご提案されたことはよく承知しております。一番近い、まさに地の利があるところであります。以前、犬飼町と千歳町がやはり最適地だということで事業をそれぞれ進めてきた経緯も聞いておりますけれども、難航した大きな理由の一つが、やはり土地の価格がかなり高いと。造成して、それを分譲するときに、政策費用をかなり突っ込んでいけばできるわけでありますけれども、当時なかなかそういった施策ということが難しかったと聞いております。 そういった意味では、また今から違う観点での開発行為が必要な場合、それと一体的にあわせてできる可能性も私自身は持っております。そういった犬飼町の地の利が生かせるような事業展開を今後我々も検討してまいりたいと思います。     〔11番 長野健児君質問者席降壇〕 ○議長(小野順一君) 以上で、11番、長野健児君の一般質問を終わります。 ここで午前11時15分まで休憩します。          休憩 午前10時59分          再開 午前11時15分 ○議長(小野順一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き一般質問を許可します。--------------------------------------- △小野勇治君 ○議長(小野順一君) 4番、小野勇治君。 1、指定管理施設の管理運用と市の関わりについての質問を許します。 小野勇治君。     〔4番 小野勇治君質問者席登壇〕 ◆4番(小野勇治君) 今回は2つの項目について質問をいたします。2つの項目ともぜひ伺いたいと思いますので、的確な答弁により、限られたこの1時間よろしくお願いします。 まず、指定管理施設の管理運用と市の関わりについてであります。 観光振興を主たる目的として、それぞれの施設指定管理が委託されております。その運用については、市の補助金に依存する運営がどうしても必要である場合、また反面、補助金依存から自立を目指してより高い収益が求められる場合など、それは一概ではありません。そこで、主に次の3点について伺います。 1点目は、祖母山麓青少年旅行村、通称ほしこがの今回の指定管理解約に係る経緯について。 2点目は、俚楽の郷伝承館代表者の交代について、その経過。 3点目は、井崎河川公園指定管理の計画されたものと実績の整合性について伺います。 ○議長(小野順一君) 1、指定管理施設の管理運用と市の関わりについては、市長より答弁があります。 橋本市長。     〔市長 橋本祐輔君登壇〕 ◎市長(橋本祐輔君) 指定管理施設の管理運用と市の関わりについてのご質問にお答えいたします。 まず、祖母山麓青少年旅行村(ほしこが)の指定管理解約に係る経過はについてでございます。 祖母山麓尾平青少年旅行村の指定管理につきましては、平成26年4月1日から平成29年3月31日までの3年間におきまして、奥豊後ネイチャークラブを指定管理者として定め、当施設の管理運営をお願いしてきたところです。 奥豊後ネイチャークラブは、順調に事業運営を実施してきたところですが、昨年末ごろに全8部屋のうち客室棟1階の2部屋について床面の老朽化による下降があり、この客室が使用できない旨の報告を受けたところです。 また、本年に入り、当施設の宿泊業務は2人体制で実施していましたが、このうち1人が体調不良により入院することとなり、さらに食事担当職員2人が高齢化により勤務が困難となったことから、当施設の管理運営が厳しい状況に置かれてきているとの報告も受けたところです。 担当課である商工観光課としましては、宿泊室2室の床の改修について協議したところですが、年間で最も集客が期待できる4月から5月の時期が改修工事で休業状態に追い込まれることで、赤字経営に陥ることが容易に想定されること、また、入院する職員などの代替要員の確保のお願いもいたしましたが、賃金面や短期間での人材確保は困難なことなどの理由により、極めて残念なことではありますが、指定管理の解消の申し入れを受け入れざるを得ない状況に至ったところであります。 そこで、宿泊受け入れ以外の電話対応や施設維持管理、そして平成27年度中の経理状況の取りまとめなどに集中してもらうために、3月3日に管理業務の一部停止を行い、3月30日に最終的な聞き取りを行い、4月1日からの指定管理者指定の取り消しを決定し、同日、この旨の告示を行ったところです。 市としましても、この施設をこのまま放置することは、これまでの旧緒方町からの歴史的・事業的経緯などからして、大きな損失であると考え、また当施設の立地などからも、本市が進めるエコパーク構想推進における体験型旅行の核施設としても極めて有望と考えられることなどから、当施設の改修を計画し、そのための補正予算を本議会に提案申し上げている次第であります。 何とぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。 次に、俚楽の郷伝承体験館代表者の交代についてその経過はについてでございます。 俚楽の郷伝承体験館の指定管理につきましては、平成26年7月1日から平成29年3月31日の期間におきまして、おくぶんご応援団を指定管理者とし、管理運営をお願いしているところです。また、その当時の代表者は会長衛藤悦郎氏でありました。 このおくぶんご応援団は、平成26年4月1日に発足しましたが、役員の任期につきましてはおくぶんご応援団規約第9条に規定があり、その規定によりますと、本団体の役員の任期は2年とすることとなっています。 そこで、設立から2年が経過した平成28年4月の臨時総会におきまして、任期満了による役員改選が行われ、代表者が会長渡部順子氏に交代したところであります。 したがいまして、俚楽の郷伝承体験館の代表者の交代は、役員の任期による改選でありますので、ご理解をいただきますようお願い申し上げます。 次に、井崎河川公園指定管理の計画されたものとの実績の整合はについてでございます。 豊後大野市奥嶽川自然公園井崎河川公園キャンプ場につきましては、一般社団法人ぶんご大野里の旅公社を指定管理者として選定し、平成27年3月定例会において、この指定管理に係る議会の承認をいただき、施設改修を行い、同年7月25日には、同公社がこのキャンプ場内に里の旅リゾートロッジきよかわを開業し、現在に至っているところであります。 また、三重町駅前にありました旧観光協会事務所をロッジきよかわに移転し、里の旅事務所として観光ビジネスを展開していますが、その象徴的な宿泊施設として、あるいは先駆的なパイロット事業として、里の旅リゾートロッジきよかわを起業し、運営しているところであります。 当初は、年間6,000人ほどの宿泊者数で1,800万円ほどの売り上げを計画していましたが、昨年の実績は1,000人ほどの宿泊者数で650万円ほどの宿泊売り上げにとどまっています。これは、昨年7月から本年3月までの実績であり、開業初年度ということで計画とは大きな乖離があります。しかしながら、将来における本市の全般的な観光ビジネスの展望を探るための手がかりを得たものと考えています。特に里の旅は、ウエブサイトでの入口である観光ポータルとして閲覧件数を伸ばしており、このことは将来的な可能性を探り出す大きな意義をも導き出しているものと存じております。 ロッジきよかわは、開業して1年も経過しておりません。将来的には全市的な誘客に寄与し、市内経済の好循環に波及するような先導的な事業展開を期待していますので、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。     〔市長 橋本祐輔君降壇〕 ○議長(小野順一君) 小野勇治君、再質問ありますか。 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) まず、青少年旅行村のことなんですけれども、もともとこの奥豊後ネイチャークラブという団体の申請からして、私はおかしいと。プレゼンテーション申請の住所と契約の住所が違う。プレゼンテーションの中身について、指定管理に係る事業計画書は完璧です。これ以上ないという計画なのです。中身をちょっと言いますと、心身と目的に合わせた教育・健康の増進・文化の継承、創造、発信というテーマを示しながら、細かく、あれもやりましょう、これもやりましょうと豊かなメニューを提案しているのです。そして、安定した経営と、市と連携し地域の関係を築き、3年後には自然スポーツの拠点としての基盤を確立するという完璧な計画なのです。 では、このうちの何をこの団体はやったのでしょうか。そして、何ができたのでしょうか。 二、三、具体例を伺います。 最も基本的な事業運営につきましては、今の答弁によると、当初から順調に運営を実施したという総括をしておりますが、この2年間の1年目の平成26年度の実績報告を検証したところ、プレゼンテーション、計画では年間の316万円の収入であるものが、実績報告では売り上げわずか15万円です。その理由は、キャンセルが多く、施設の不備、営業許可の取得ができなかった。さらに、食堂の経営の許可がおりずに、宿泊の受け入れのみであった。こんな状態で順調などと言える理由は何なんでしょうか。平成26年度の実績報告について、計画と実績の大きな乖離のチェック、これは市としてどうされたのか。 さらに、平成26年度の実績報告を出しますが、そこに修正版として、平成26年度の実績で当初計画を見直したのでしょうか、平成27年度と平成28年度の収支の見直しを行って市に提出されている。当初計画した平成27年度の552万円が316万円に、平成28年度の663万円が552万円に、いわゆる平成27年度の目標額に修正されている。まるで私は数字合わせではないかなと思うんです。 この中で、どの指定管理にも共通することなのですが、最も支出の多い人件費について、その計画では平成26年度が321万円でありますが、実績は人件費ゼロ円です。これは支配人、館長、非常勤1名、パート5名の積み上げたものが321万円だったと。平成27年度計画では450万円なのです。先ほど言いましたように修正を出したのが211万円。ところが、実績報告を出してきたのが102万円なのです。このことから、そういったスタッフの確保ができていなかったということが言えるのではないでしょうか。 10月16日付の大分合同新聞に記事が出ました。週末に大学生によるカフェバーがオープンしたと。それだけなら結構だと思うんですけれども、私がびっくりするのは、この中に、大学生の一人が館長になったのが開店のきっかけであるというのです。大学生が館長などと、そんな運営をしていたのでしょうか。学生であれば常駐できるわけがないんです。週末のみの管理なのですか。そのことについて伺います。 ○議長(小野順一君) 神田商工観光課長。 ◎商工観光課長(神田聖弘君) 平成26年度の実績でありますけれども、当初、当施設においても、例えばレストラン等につきまして不備等がありまして、そういった改修工事を行って、実質10月ぐらいまで多分かかったと思います。それで宿泊業務がなかなか進まなかったということで、こういった実績になったものと考えております。しかしながら、宿泊等とか、そういったことには全力を尽くしていただいたものと考えております。 それから、人件費についてのご質問がありましたが、彼らは彼らなりに頑張ったのでしょうが、実績はさほど伸びてこなかったということもありまして、代表者自体の報酬につきましては、旅行村における経費としては算出していなかったということでございます。 それから、大学生を館長にしているということについて、いかがかというご質問でございますが、その大学生の館長自体は、ネイチャークラブは5月ぐらいですか、正式に会員として雇用したと聞いております。もちろんネイチャークラブの規約等によりますとゼネラルマネジャーというのが代表者でありまして、その下に管理者というのが、ハウスマネジャーという形になりますが、そういう職員を雇用して将来的な管理運営を行っていくということでありまして、その大学生につきましても、将来的にわたって、ほしこがの運営に積極的にかかわっていきたいという熱意があったということで採用に至ったと承っております。ただ、その後、いろいろな改修等の不備がありまして、本年度に至っていないということについては、残念に思っております。 ○議長(小野順一君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 実態として、そういう人員配置をするものだから、地元の方によると、予約してきたが誰もいないから宿泊場所がない、本当に困ったと。だから場所の提供をしたというんです。常駐の者を確保していないということになっているんですね。 また、施設の良好な管理を実行していたか。人を確保していないわけだから、適正な管理ができているなんていうことは言えないんでしょうけれども、この建物はわずか2年の間に劇的に老朽化して使用不能になったのでしょうか。もちろん日常の管理ができていないから老朽化を進めたということはあるでしょうが、全く管理ができていない。表から見るこの建物は、すばらしい建物ですよ。ところが、裏に回ってみると―これが建物ですが、背面はもうずっと山です。石垣があって、建物と建物の間に側溝、排水路がある。この排水路が全く価値のない排水路になっている。山の水がどんどん床の中に入ってくるわけですよ。そういう管理をしていれば、この写真にあるように、木の根っこが出ている。水路の上をさらに土が覆って、当然、上の面積が大きいんだから、上から水がどんどん流れてきますよ。 この建物は木造の建築物ですからね。あそこの冬の厳しさとか、そういった通常の建物より厳しい環境にはありますけれども、管理ができていないからこそ、結果として、わずか築20年でこういったことになる。この2年間の指定管理、ネイチャークラブがしっかり管理していますよと。やっていない。この点はどうなのでしょうか。 ○議長(小野順一君) 神田商工観光課長。 ◎商工観光課長(神田聖弘君) 私は、施設に行って見ました。部屋の内部等については、清掃等は行き届いておりました。ただ、議員がご指摘のとおり、裏の側溝等については、そのままになったということであります。もちろん平成17年までは緒方町の観光協会で維持管理し、その後、ほしこががし、平成25年で1年休業があったということから、周辺の管理は行き届いていなかったのだろうと思っています。 いずれにしても、今回の補正でお願いしていますような改修に至ることにつきましても、その辺が原因であったと考えており、申しわけなく思っております。今後はそういうことがないように努めてまいりたいと思っております。 ○議長(小野順一君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) だから、奥豊後ネイチャークラブというグループが、みずから計画したことが全く行われていないのだと。 指定管理の解約に係る経過について伺います。さっきからも言っていますけれども、床面の改修が必要だと申し入れがあったのが11月、このクラブからあったと。市が業者から348万8,400円の補修見積書を提出されたのが1月20日。これは間違いないと思うんです。その前日ですよ、1月20日に、奥豊後ネイチャークラブから指定管理の取り消し申請書が出されている。 財政課長に伺いますが、平成28年度当初予算の財政課の査定、また補正予算の査定というのは、いつごろなのでしょうか。 ○議長(小野順一君) 羽田財政課長。 ◎財政課長(羽田勲誠君) 平成28年度の当初予算の各課の査定につきましては、12月の後半から1月の中旬ということで行っております。なお、補正予算につきましては、1月の後半から2月の頭ということでございます。 ○議長(小野順一君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 原課からいって、1月中旬ということですね。 この協定書によると、中途解約の申し出は3カ月前となっているんです。だから、4月1日の解約ではなくて、4月2、3日の解約ですけれども、これも少しおかしいんだけれども、実質、1月、2月、3月の運営をやっていないのです。このような経過の中で、なぜ3月定例会へ状況の説明がないのでしょうか。なぜ、情報の共有を図らないのですか。1月20日に申し出があって、1月、2月、3月は営業をやっていない。3月補正あるいは3月の当初予算で、査定が終わっているのなら、議会にそういう状況は説明できる十分な時間があるではないですか。そして、当初予算からわずか2カ月の今回の補正予算で管理を取り下げる。そのことについて見解を伺います。 ○議長(小野順一君) 神田商工観光課長。 ◎商工観光課長(神田聖弘君) まず、冬季において営業を行っていないではないかということでございますが、当初の協定、それから仕様書を締結するわけでありますが、当該施設、冬場においてはかなり厳しい環境に置かれます。利用者の安全、特に路面の凍結とか、積雪に対応することもありまして、あと水道の凍結のおそれがあるということから、冬季においては適宜休業していくということに当初よりなっておりました。 それから、施設の改修等の申し出があってからの経緯の中での対応でありますが、商工観光課といたしましても、なるべくネイチャークラブには営業を続けていただきたいという形で種々るる協議を行い、お願いもしてきたところでありますが、議員ご指摘のとおり、議会のご承認をいただいた上で指定管理を行っているわけでございますので、今さらながらではありますが、事前に報告等をすべきであったと考えております。申しわけありませんでした。 ○議長(小野順一君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 結局、私が言いたいのは、この解約を知ったのはマスコミの報道です。大分合同新聞の情報によって、ほしこががやめることを知ったわけです。1月20日の指定管理取り消し申出書によると、施設の老朽化が平成27年10月に表面化したと。これも少しわからないですけれども。さらに、理由として、調理担当者の雇用が困難になった。管理者の体調不良で運営が困難になったというのですが、これが本当の理由なのでしょうね。 でも、プレゼンテーションの管理運営の提案された実施体制というのは、さっき課長が言ったように、いわゆるゼネラルマネジャーと館長というのは、現地とその連絡網のしっかり工面をして、そしてやるんだと。そういう体制をしっかりとるんだと。そして、館長には、目的に対して確かな将来性を見据えた人選をする。総務・スタッフと称して、地域とか地域グループ、市内から採用するとしているのです。それが学生を館長にするなど、全くその管理運営ができていないのです。 そのことについての見解を再度伺いたい。 ○議長(小野順一君) 神田商工観光課長。 ◎商工観光課長(神田聖弘君) 解約については、施設の老朽化といいますか、床面が下降して部屋が使えないということ、それから正職員でありますところの2人のうち1名が急遽入院したこと。それから調理スタッフについて、もちろんネイチャークラブも人員の確保に動いたわけでありますが、なかなか思うように至らなかったということであります。 これについては、私どもといたしましても、やむを得ない点もあったのかなと思いますが、今後につきましては、当初より議員がご指摘のとおりの管理運営ができる体制を構築できる者を指定管理者として定めていきたいと考えております。 ○議長(小野順一君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 本当に計画は計画で何か指定管理をとるための手段だったのではないかと思うんですけれども、指定管理を取り下げて今後の管理運営はどうされるのでしょうか。本6月定例会に5,500万円の施設改修工事請負費が計上されておりますね、設計委託も含めて。この施設は本市の公共施設管理計画の中のどの分野なのでしょうか。 ○議長(小野順一君) 神田商工観光課長。 ◎商工観光課長(神田聖弘君) 今回、補正予算をお願いしておりますが、昨年の1月20日に床面の改修の見積もりが出たということで……     〔「いやいや、どの分野かをちょっと言って。それではなくて、公共施設管理計画のどの分野か」と呼ぶ者あり〕 ◎商工観光課長(神田聖弘君) 公共施設の分野ですか。     〔「もういいです。時間がもったいない」と呼ぶ者あり〕 ○議長(小野順一君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 公共施設管理計画はわかりますよね。その中のその他の施設、豊後大野市唯一のホテル・旅館なんです。そういう登録です。 5,500万円というのは、規模からして大改修ですね。市の公共施設等総合管理計画によると、耐用年数は60年、大規模改修は30年後の建物となっているのです。この施設は1995年ですから、20年ほど経過しています。市の総合計画との整合性はどうなるのですか。改修の計画について伺いたい。 ○議長(小野順一君) 神田商工観光課長。 ◎商工観光課長(神田聖弘君) 施設については、確かに30年、40年は経過しておりませんが、公共施設等総合管理計画におきましても、長寿命化を図る、それからリノベーションを図っていくという形になっておりまして、今この工事をしないと改修どころでは済まなくなると考えております。 ○議長(小野順一君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 結果として、20年で長寿命化をしなきゃならない。ここはしっかり総括してくださいよ。基本的に大改修するのかどうか、その判断というのは、しっかり財政ともやると言いながら、今、課長が言う長寿命化というのは、本当に30年たって、あるいは、その中でお金をつぎ込んで長寿命化をすることが適切な施設だと、そういったものだろうと思うんです。 先ほど言いましたように、私はこの施設は表から見て本当にすばらしいなと思うので、やむなく改修しなくてはならないということについては、このまま放置しておくわけにはいかないですから、理解するのですが、この施設は、さっき言ったように唯一の旅館・ホテルとして市は認定しているわけですね。であるならば、観光振興の拠点として、今後の運営、経済効果等を十分検討する必要はないでしょうか。 これまで民間に委託した指定管理はうまくいかなかった。特に今回の指定管理の結末は、失敗そのものではないでしょうか。 エコパークの指定の条件整備のために、拠点だから早く改修だけをやるとすれば、本末転倒だろうと。本年度当初予算には、観光振興ビジョン作成委託として予算が計上されていますよね。しっかり観光振興ビジョンをつくるんだと。今後の豊後大野市の観光の基本方針が検討されるのでしょうから、この中で今後の運営のあり方、施設の管理等これまでの指定管理のあり方も含めて提言を受ける。より慎重に行う必要はないのでしょうか。地元の意見も聞く、いろんな丁寧な対応があるべきではないでしょうか。今後の施設管理も全く白紙なのですから、その見解を伺います。 ○議長(小野順一君) 神田商工観光課長。 ◎商工観光課長(神田聖弘君) 今後の展開でありますが、今、市が進めておりますエコパーク構想の拠点となり得る施設であると思っています。 ただ、この施設を将来に向けてしっかり展開していくためには、議員ご指摘のとおり、地元のご理解とご協力、それから管理運営に当たっていく人たちの熱意といったものを受け入れなければ展開はできないと思っています。さらには、旅行村におけます、立派なレストラン等もありますので、一例でありますが、ディナーコンサートを開くとか、そういったイベント等についても、今後においてでありますが、るる検討してまいりたいと考えております。 ○議長(小野順一君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) やりたいというのはわかるんだけれども、だから、今後の計画をしっかり確立して。ただ単に当初予算から2カ月たって5,000万円かけます。その理由がしっかり捉えられないと、今、長寿命化、あるいはまた施設の縮小とか、廃止とか、ここを利用するなら利用するで私は結構だと思うけれども、そこのしっかりした確立をして、1年間管理できなくてもいいではないですか、観光の、いわゆるエコパークでもいいですよ、そのための方針を定める。そこをしっかりと私はやるべきだろうと思います。 この運営について、もう一点伺います。 平成26年度の決算が、金額は言いませんが、結果だけ言いますけれども、収支の16万7,211円が単年度黒字になっている。それから、平成27年度決算では99万6,928円の黒字です。合わせて2年間で116万4,139円が、余剰金としてあるわけです。この団体は、指定管理は白紙になるんですけれども、解除するのですが、解除に伴って、この余剰金の116万4,000円はどうなるのでしょうか。 ○議長(小野順一君) 神田商工観光課長。 ◎商工観光課長(神田聖弘君) 指定管理につきましては、当初基本協定を結び、仕様書があるわけですが、その中で、利益が出た分については清算しないと。もちろん、そのかわり赤字が出たとしても補填しませんという契約の中で、運営をさせていただいております。これは他の指定管理についても同様となっております。 ○議長(小野順一君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) そうすると、この116万4,000円は、この団体が処理してもいいということですか。 ○議長(小野順一君) 神田商工観光課長。 ◎商工観光課長(神田聖弘君) 結果的にそういうことになります。 ○議長(小野順一君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 全くおかしな話ですよね。3年の契約をしていて、自分の都合で2年でやめて、黒字が出ました。それは自分たちが分配します。そんな話がありましょうか。全くわけがわからない。 この点については、もう最後にしますけれども、私は、この調査の折に、地元の人が植えていた花があって、もともとこの花は、かなり古くから、七、八十年前からあったジキタリスという花らしいのです。これをエコパークにふさわしくないから、ほしこが周辺のを処分したと。処分するのに民有地まで勝手に入り込んで行ったという、ごく最近の話ですよ。私もちょうどたまたま後で気がついたのですが、この写真を表から撮って、この広場の中央に残骸を集めているんですね。だから、これは何だろうかなと思って聞いたら、そのジキタリスという花の跡だったのです。民有地までも処分したから、その後、その方のところにおわびには行ったという話ですけれども、既に指定管理は解除している団体が周囲の環境は整備する。そこに奥豊後ネイチャークラブの関係者がいたということですから、本当にその点については理解できない。地域との連携といいながら、最も大切にしなければならない分野ではないかと思うのですが、そういった十分な対応もぜひ今後やっていただきたいということを申し上げておきます。 続けて、2番目の俚楽の郷について伺います。役員任期で代表の交代と。この団体の規約により、任期が2年過ぎましたから交代しましたと。それでそのまま、はい、そうですかということになるのでしょうか。プレゼンテーションの熱い熱意を提出したのは、当時の衛藤悦郎氏であって、この計画について、他の申請者よりすぐれているという結論を評価して指定管理が決定されたのでしょう。少なくとも3年という契約期間は、その職務を全うする。この決意で市も契約したのではないでしょうか。団体の規約というならば、とりあえず2年間というこの団体の取り決めがあったのでしょうか。あるいはまた、再任を妨げる規約になっているのでしょうか。 代表が交代するという認識が、ここは少し私は甘いのではないかと。それで、関係者の方に伺うと、代表がかわっても何も変わりませんという話を伺いました。私は、何も変わらないのなら、なぜ契約を1年残して代表がかわったのかなと思うのです。だから、指定管理をした市として、途中交代の市の見解を伺います。 ○議長(小野順一君) 神田商工観光課長。 ◎商工観光課長(神田聖弘君) もちろん当初においては、代表者が継続していくものであろうということで指定管理等のお願いをしたところと思っています。 ただ、任期の規定があることから、代表者が変更したと。そうとはいいながら、この新しい代表者の方も従前より俚楽の郷で事業運営に精通している方でありますので、現在のところは順調に行っているということであります。 ○議長(小野順一君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 現実には何も変わりませんということですけれども、私は変わってほしいなと。残った人は相当の努力が必要だろうと私は思うんです。市もこの事業の内容の点検、あるいは施設の改善に対する対応というのはやっていただいて、俚楽の郷の団体の期待に応える対応をぜひお願いしたい。 井崎河川公園管理費についてです。この施設については、通常は指定管理料が設定されるべきだと思うのですが、里の旅公社の運営補助金として対応されているために、指定管理と里の旅公社の収支が区分されていない。そのためか、指定管理の実績報告には、タクシーの商品化だとか、予約サイトの閲覧ランキングが8位とか、本来里の旅公社の総括すべきことが混同されている。しかも、今後の可能性が明確化したという分析には、私は何を言っているんだろうかなと思えるのです。 平成27年度の収入が656万円ありましたと。それで支出が438万円、218万円の黒字なのです。収入に対する支出の実績がないから、収入だけだったから、では支出はどうなのかと資料を請求しましたら、急遽作成したのでしょうが、でも、この中に需用費である建物の電気使用料などの支出がないんです。先ほど言いましたように、指定管理に伴う大きな支出と考えられる人件費はゼロだと。だから、ここは里の旅公社との区分をして運営していかなければ、どこまでが指定管理で、どこまでが里の旅公社か全くわからんのです。 それで課長にお聞きしますが、補助金2,100万円のうちに指定管理料は幾らですか。 ○議長(小野順一君) 神田商工観光課長。 ◎商工観光課長(神田聖弘君) 補助金2,100万円のうちに、これが指定管理料というものはございません。と申しますのが、当初から里の旅公社につきましては、ロッジきよかわという収益事業を行うということで、指定管理料は払っていないからであります。したがいまして、補助金についてはどういうふうに扱うのかといいますと、人件費、それから先ほど議員がおっしゃいました光熱水費等の固定経費に充てるというものでございます。 ○議長(小野順一君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) であるならば、里の旅公社の全体の予算の中に、このロッジきよかわの収支を入れなくてはおかしいでしょう。入っていないんだから。だから、何で入れないのか、意図的なものがあるのではないかなという思いもするのですが、入れなきゃおかしいでしょう。指定管理料はありません。ぜひその辺のところをしっかりやってください。 6,000人の入り込み客で1,800万円の収入を計画していたんだけれども、1,000人の収入、650万円です。3年後には自立を約束している団体です。大丈夫ですか。 ○議長(小野順一君) 神田商工観光課長。 ◎商工観光課長(神田聖弘君) 3年後には、当初から5年で補助金については打ち切り、自主自立をお願いしますということにつきましては、この議会の中でも以前から報告していると思います。そのような形で、市といたしましても指導すべきものについて指導し、また支援も行ってまいりたいと考えております。
    ○議長(小野順一君) 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 総じて指定管理、選定のあり方について、私は課題がいっぱいあるんだと思います。市のチェック、いわゆる連携をしっかりやっていただきたいと。この項についての質問を終わります。 ○議長(小野順一君) 次に、2、新農業振興計画についての質問を許します。 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 新農業振興計画について質問いたします。 第3次豊後大野市農業振興計画が策定されました。現実は多くの課題を抱えて、現場は将来の展望に危機感を持っております。 そこで、第3次計画の内容について伺います。 1、第2次計画と第3次計画の違いは何か。 2、第3次の目標とするものは何か、 そして、3、本市の実質的担い手である高齢者の具体的対策について伺います。 ○議長(小野順一君) 2、新農業振興計画については、農業振興課長より答弁があります。 左右知農業振興課長。     〔農業振興課長 左右知新一君登壇〕 ◎農業振興課長(左右知新一君) 新農業振興計画についてのご質問にお答えいたします。 まず、第2次計画と第3次計画の違いは何かについてでございます。 第2次農業振興計画では、平成23年度から平成27年度までの5カ年を計画期間とし、人づくり、ものづくり、システムづくりを基本施策の柱として位置づけ、それぞれに目標を掲げ計画の実行に努めてまいりました。第3次農業振興計画の策定に当たっては、第2次計画を検証し、問題・課題を整理するとともに、計画の見直しを行い、新たな人づくり、ものづくり、システムづくりを基本施策として位置づけ、継続的に取り組む課題と新たに取り組む課題とに整理し、第3次計画を策定しました。 農業の現状は、議員ご指摘のとおり厳しい状況にあることは間違いなく、統計上においても、農家数や農業就業人口の減少、また高齢化の進行が顕著となっています。こうした中、本市の農業振興の中核を担う認定農業者数も徐々に減少しています。一方で、新規就農者や集落営農法人、さらには株式会社等の農業生産法人は徐々にふえており、将来的には、こうした新たな担い手を含めた多様な担い手を確保しながら、人と農地のあり方を考えた構造改革を進めることが喫緊の課題であると考えています。 こうしたことから、第3次農業振興計画の新たな重点課題として、まず1点目の人づくりでは、認定農業者を中心とした後継者確保対策に取り組みます。現在、国の制度として、人・農地プランや青年就農給付金、さらには農地中間管理事業などがありますが、本年度から市単独事業として親元就農による後継者確保対策事業に取り組みます。2点目のものづくりでは、平成27年度から取り組みを進めている特産品販路拡大事業と連携し、大分の野菜畑豊後大野の知名度をさらに高める取り組みを推進し、販路拡大強化に努めます。3点目のシステムづくりでは、担い手対策と農地対策を一体的に進めるための土地利用調整のシステム構築に向け、県及び土地改良区との連携により事業に取り組んでまいります。 次に、第3次計画の目標とするものは何かについてでございます。 第3次農業振興計画では、農業が基幹産業として発展する豊後大野市を目指し、3つの基本目標を掲げています。まず1つ目は、担い手対策に基づく構造改革の推進として、インキュベーションファーム事業による新規就農者の確保・育成対策に継続的に取り組むとともに、新たな担い手対策として、親元就農による後継者確保対策、さらには定年退職者やUターン帰農者を対象とした就農支援に取り組みます。2つ目は、農業生産の構造改革の推進として、生産性・収益性の向上を目指した経営規模拡大に向けた農地集積対策と、団塊の世代を中心とした高齢者農業の推進に取り組みます。3つ目は、農地対策に基づく構造改革の推進として、構造改革を促進するための土地利用調整システムの構築に向けた取り組みを進めます。こうした基本目標に基づいた施策の展開を図り、第3次農業振興計画に掲げた達成目標の実現に向け、農業者はもとより、本市の農業振興にかかわる関係機関が一体となり、効果的な事業の推進に努めてまいります。 次に、本市の実質的担い手である高齢者の具体的対策はについてでございます。 本市の担い手の現状は、農林業センサスから見た2010年と2015年の比較によりますと、農業就業人口は4,848人から3,666人に減少し、高齢化率は70.2%から73.7%に上昇し、農業就業人口に占める高齢者の割合が非常に高くなっています。こうした現状を見たとき、本市の農業は高齢者によって支えられていることも否めないのが現実であり、高齢者を対象とした農業振興策は必要かつ重要な課題であるといえます。 これまで、第2次農業振興計画では、高齢者農業を振興するための取り組みとして、小規模の園芸施設を推進するためのハウス1棟運動を展開してまいりました。今後も引き続き、第3次計画でも高齢者農業の推進に積極的に取り組まなければならないと考えています。 高齢者農業を推進するに当たっては、高齢者を生かす体制づくりと高齢者を支える体制づくりの両面からの取り組みが必要と考えています。そこで、第3次計画では、高齢者に適した生産活動や健康的で働きやすい条件整備を進めるため、道の駅等の直売所と連携した地産地消の取り組みを振興目標として掲げています。具体的には、農産物出荷協議会への支援体制の構築、軽量野菜を中心とした周年出荷体系の構築、農薬の安全で効率的な使用方法の推進等に取り組んでまいります。     〔農業振興課長 左右知新一君降壇〕 ○議長(小野順一君) 小野勇治君、再質問ありますか。 小野勇治君。 ◆4番(小野勇治君) 第3次計画は、自力で作成されたと。その点については評価したいと思いますが、ただ、この中で、高齢者を特に質問しましたが、高齢者に支えられていることは否めない事実という答弁なんですけれども、これは現実には否めないどころか高齢者が主体だと思っています。 道の駅のこともありました。道の駅というのは、豊後大野市で農産物の取引の最も多い企業でありますから、その位置づけはどうなのかということをお聞きしたかったのですが、もう時間がないので。この辺の位置づけ、そしてまた支援体制といいますが、道の駅との協議というのがやられて、こういう計画ができたのならいいんですけれども、道の駅の関係者とのすり合わせは少しおろそかではないかなというか、できているのかなという思いがあります。ぜひやって、第3次計画そのものがしっかり身のあるものになってほしいなという思いであります。第3次計画というのは、これからのことですから、その時々にチェックもさせていただけますし、また提言もしていきたいと思います。 最後に、毎日新聞の報道によりますと、本市の所得というのは全国1,741自治体の中で1,385位、県内では10位という厳しい現実があるわけです。 昨年度、市長が行いました市の将来を担う小学生とのふれあいミーティングの大分合同新聞の報道によると、清川小学校の子供たちと意見交換されたと。新規就農者を含めて、しっかりとした生活が送れる農業を応援しているという市長の発言に対して、一人の男の子が、将来楽しい農業を広めたい。そして市長との思いが同じでうれしかったと報道されておりました。この子が親の姿を見て農業をやりたいという気持ちは本当に大事にしたいと思うんです。 でもねという現実があるのです。この家族は、新規就農者としてピーマン生産に励んでいたのですが、今は中断している。なぜなら、お子さんが成長して高校に進学して、ピーマン生産だけでは生活できないから、ほかの仕事で収入の手段を見つけて、収入の確保を図っている。これが現実としてあるわけです。この人の救いは、農業に見切りをつけるのではなくて、新たな農業を展開したいと修行中であるということですから、それは少し期待をしているのですが、このような実態の厳しさというのをしっかり把握していただいて、第3次農業振興計画に、文字どおり地についた豊後大野市の地方創生を図っていただきたいということを申し上げて、私の一般質問を終わりたいと思います。     〔4番 小野勇治君質問者席降壇〕 ○議長(小野順一君) 以上で、4番、小野勇治君の一般質問を終わります。 ここで午後1時15分まで休憩します。          休憩 午後零時13分          再開 午後1時15分 ○議長(小野順一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き一般質問を許可します。---------------------------------------衞藤竜哉君 ○議長(小野順一君) 9番、衞藤竜哉君。 1、豊後大野市の観光を考えるについての質問を許します。 衞藤竜哉君。     〔9番 衞藤竜哉君質問者席登壇〕 ◆9番(衞藤竜哉君) 議長のお許しをいただきまして、6月定例会、2項目について質問します。 1項目めの豊後大野市の観光を考えるということで、最近、市の観光について、この市議会の中でも何かと大きな議論をされています。豊後大野市の観光がどのように変化していくのか。地域と市民と協働の思いの中、いろんなイベント、観光スポット、文化財、ジオ、エコパークの推進について、市の考えを伺います。 1点目、ことしのチューリップフェスタの反響はどうなのか。ことしも4月、緒方町の原尻の滝周辺でチューリップフェスタを行いました。大きなバルーンや、いろんな催し物がされていましたが、その反響をお聞きします。 2点目、その期間、その他の観光客の数的報告はどうなのか。豊後大野市内には5つの道の駅があります。そういったところの観光客の数的な部分をわかる範囲でお答えいただきたいと思います。 3点目、指定管理委託のそれぞれの内容、範囲の確認はということであります。この分に関しては、先ほど4番、小野勇治議員の指定管理の話もありましたが、私は道の駅に特化して市内5つの道の駅の指定管理の内容、範囲を確認の上で質問をさせていただきたいと思います。 4点目、市内の魅力を発信する情報提供の場はということで、質問させていただきます。 よろしくお願いいたします。 ○議長(小野順一君) 1、豊後大野市の観光を考えるについては、商工観光課長より答弁があります。 神田商工観光課長。     〔商工観光課長 神田聖弘君登壇〕 ◎商工観光課長(神田聖弘君) 豊後大野市の観光を考えるのご質問にお答えいたします。 まず、ことしのチューリップフェスタの反響はについてでございます。 本市の代表的な観光イベントでありますチューリップフェスタも、本年で24回目を迎えたところです。今回のチューリップフェスタは、4月2日土曜日から15日金曜日までの14日間にわたり開催し、100種類40万本のチューリップをご来場者に楽しんでいただいたものと存じております。特に、今期間中はチューリップ畑のライトアップを行い、また土曜日、日曜日には乗馬コーナーやスタンプラリーなどのイベントを開催しました。その結果、約13万人にご来場をいただいたところです。チューリップフェスタ実行委員会の皆様には、改めて敬意と感謝を申し上げたいと存じております。 また、このチューリップフェスタにつきましては、期間中のにぎわいだけではなく、そのための準備、特に土地の提供や球根の植えつけ、そしてもとの田に戻すための掘り起こし作業などに、市内外から延べ約2,000人のボランティアの方々にご加勢をいただいています。これらボランティアの方々の力によって、本市の一大イベントが実現されていることは、特筆されるべきものと考えています。 ただ、行財政改革による補助金の減少に伴い、イベント規模の縮小を心配する声も確かに承っています。しかし、実行委員会の皆様においては、イベント内容の見直しや、花弁の大型化や香りを出す取り組みなどを行い、チューリップフェスタの維持・発展に努めていただいています。 行財政改革は、将来にわたる住民福祉を確保していくためにも避けて通るわけにはまいりません。したがいまして、このチューリップフェスタを今後も継続して安定的に開催するためにも、実行委員会の皆様方には自主財源の確保などに、さらなるお取り組みをいただきたいと考えています。 もちろん、市としましても本市の一大イベントであるこのチューリップフェスタを発展させていくことは極めて重要であるとの認識に、いささかの変更のないことも申し添えさせていただきます。 次に、その期間、その他の観光客の数的報告はについてでございます。 その他の観光客の入り込み数につきましては、道の駅5駅の客数を具体的に把握していますので、報告させていただきます。個別の駅ごとの報告は差し控えさせていただきますが、本年4月の道の駅5駅の合計レジ客数は7万4,812人でした。このチューリップフェスタは多くの誘客を図っていますので、道の駅原尻の滝以外の道の駅にも、ある程度の好影響を与えているものと考えています。 ただ、本年4月14日、16日に発生しました熊本・大分地震による影響は甚大なもので、昨年4月の道の駅5駅のレジ客数8万3,664人と比較しますと、本年4月は約10%の減少、5月では、昨年の7万7,238人に対し、本年は6万722人、約21%の大きな落ち込みとなっています。中でも、道の駅原尻の滝は、阿蘇方面へ向かう客足の影響を大きく受けていると考えられることからも、他の道の駅と比べて深刻な状況にあるものと考えています。 次に、指定管理委託のそれぞれの内容、範囲の確認はについてでございます。 市内の道の駅は、道の駅みえ、道の駅きよかわ、道の駅原尻の滝、道の駅あさじ、道の駅おおのの5カ所あり、その指定管理につきましては、指定期間3年間の基本協定及び仕様書と、それに基づく1年ごとの年度協定により、それぞれ協定を締結し、管理運営をお願いしています。 道の駅は、基本的には駐車場及びトイレの維持管理、そして観光情報の発信が必須業務となりますが、これらに加えて、農産物の直売所や公園広場、そしてレストラン等の管理運営業務を行っています。本市には道の駅が5駅ありますが、合併前からそれぞれの地域特性や建設の理念に基づいて設置されていますので、それぞれの業務内容や管理の範囲も異なったものとなっています。 このことから、協定内容や仕様書の内容も駅ごとに異なりますが、担当課であります商工観光課において、随時、協定内容等につき現地確認等を行っています。その際、不備等が見受けられれば改善等の指導も行っています。また、道の駅の管理運営において必要な修理等につきましても、随時、報告や要望をお受けし、協議の上、市が実施すべきものについては対応しているところです。 特に、道の駅原尻の滝につきましては、ジオパークにおけるジオサイトに直結していることからも、その管理には特段の対応も必要かと考えています。 次に、市内の魅力を発信する、情報提供の場はについてでございます。 市内には道の駅が5駅あり、それぞれに観光案内施設を設置し、観光パンフレットや、おおいた豊後大野ジオパークのジオサイトリーフなどを配置しているところであります。また、市内で生産された農産物の直売なども行っているところです。 また、アンテナショップにつきましては、大分市にぶんご大野ビューロ大地の物語を、東京都台東区浅草のまるごとにっぽんに本市のPRブースをそれぞれ開設し、本市の総合的な知名度向上と特産品の販路拡大に努めているところです。 さらに、一般社団法人ぶんご大野里の旅公社を平成26年11月に発足させ、市内観光を里の旅として集約化し、情報発信を行っているところであります。     〔商工観光課長 神田聖弘君降壇〕 ○議長(小野順一君) 衞藤竜哉君、再質問ありますか。 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) それでは、再質問させていただきます。 今回、観光を考えるということで質問させていただきましたが、実を言うと、かなり多くの市民の方から、それから市外の観光客の方から、チューリップフェスタ、原尻の滝の周辺のことについて、いろんな指摘をされたことが、この質問の発端であります。この後いろいろまた出していきますが、一点一点押さえていきたいと思います。 ことしのチューリップフェスタ、約13万人の来客があったという報告でありますが、市外からかなりの方が来ています。このチューリップフェスタは、先ほど答弁もありましたとおり、花が咲いている期間以外に、植えつけ、それから掘り起こし等、1年を通じて数多くのボランティアの方、それから観光客の方が豊後大野市に来ていただいています。そういった面では、チューリップフェスタをやはり豊後大野市の大きな大きなイベントとして私は考えているところでありますし、市としてもそのような答弁だったと認識しました。 そんな中で、来た方から毎年のごとく言われていたのですが、以前は滝の入り口の502号線の交差点からチューリップがずっとあったな、それから滝に向かってチューリップ畑が広がっていたなとよく聞かれます。それが今ないという部分で、寂しいな、こんなにも規模縮小したのかなと聞かれるのですが、全体的には40万本と本数的には若干の変化はあったと思います。市としてもチューリップフェスタに対する補助金の幾らかの減少があったと思うのですが、その点の数字に関して少しお聞きします。わかる範囲でお願いします。 ○議長(小野順一君) 神田商工観光課長。 ◎商工観光課長(神田聖弘君) 補助金につきましては、合併当初1,869万1,348円でございました。平成19年度には1,680万円、平成20年から平成25年度までは1,540万円でございます。平成26年度は1,386万円、平成27年度、平成28年度につきましては1,240万円の補助金ということになっております。全市の観光イベントに対します補助金が本年3,495万円でございますので、そのうち35%以上はこちらのほうで補助という形で出させていただいております。 球根の数につきましては、大体50万個でありましたけれども、本年度は40万個ということになっております。 ○議長(小野順一君) 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) 数字的な部分をお聞きしましたが、これはやはりチューリップの球根の金額が高いという部分、それから期間的な催し物等もやりますし、市内で一番補助金的には多いイベントでありますが、先ほどの答弁にもありましたように、ほかの地域にもその影響というのがそれなりに拡大しているという点では、このイベント自体、豊後大野市の大きな春のイベントだなと思っています。先ほども言ったとおり、秋には植えつけがありますし、イベントが終わった後に植えつけと掘り起こしがありますので、そういった部分では長い期間でのイベントとして集客には寄与しているし、金額的には損失ないと私は思っています。 ただ、イベントに対する持っていき方、やり方が、最近、植えつけも含めまして実行委員会の考え方が若干変わったのかなと思いますが、先ほども申したとおり、かなり広い範囲のチューリップ畑あったのが、それが減った、毎年来られるリピーターの観光客に関しては、やはり寂しいところがある。そういった部分は、これからチューリップフェスタの実行委員会としっかり協議してほしいなと、まずお願いしたいと思います。 それから、先ほど答弁の中で、チューリップフェスタの実行委員会の皆さんに自主財源の確保をお願いしたいとありました。1,240万円の補助金になりますが、実行委員会としての自主財源、どういった部分を指摘しているのか。あれだけのイベントの中で、やはりイベント内容等にもかかると思いますが、自主財源という定義、指摘する部分、もう少し詳しくお伺いします。 ○議長(小野順一君) 神田商工観光課長。 ◎商工観光課長(神田聖弘君) これは市全体の観光イベントでありますけれども、補助金についての低減も流れとしてはありますが、その中で自主財源の確保にも努めていただきたいということは申し上げているところであります。 具体的に申し上げますと、一例ではございますけれども、チューリップフェスタのビラを配布いたしますけれども、そこへの有料広告、それから企業等から協賛金をいただく。露天商等がありましたら、その出店料、花をお持ち帰りいただくときの料金の設定について再考をお願いする。有料イベントを開催する。そういったことが考えられると思います。私どもも、実行委員会からあれば、ご相談には応じてまいりたいと考えております。 ○議長(小野順一君) 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) ぜひ相談があれば乗っていただきたいと思いますし、このチューリップフェスタの実行委員会に関しては、地域の方、道の駅の関係の方、それから広い分野での参加の実行委員会のメンバーがいます。市のサポートを入れながら、本市の一大イベントでありますチューリップフェスタをぜひ守っていただきたいと思います。 合併して11年になりますが、市のチューリップフェスタがいまだに緒方町のイベントだという考えを持っている方が、悲しいかな、いらっしゃいます。私は、豊後大野市の大きなイベントとして、ぜひ市としても強化してもらいたいし、実行委員会と一緒になって知恵を出して前向きにこのイベントを発展させていただきたいと思っております。 そういった意味では、実行委員会に期待する部分もあると思いますし、私は、市のほうでも、先ほど答弁にもありましたとおり、いろんなイベントをふやしたりとか、そういった企画等のアイデアをやはり協働で出し合ってやってほしいなと思っています。先ほど答弁の最後にもありましたとおり、極めて重要であるという市の認識であります。その部分をぜひ生かしてほしいなと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。 2点目、ほかの観光客の数的報告はという部分でありますが、先ほども答弁でありました。かなりの増客は見込まれているようでありますが、4月にあった熊本・大分地震が、やはり道の駅だけでなく豊後大野市の観光にも大きな影響が出ているのだなと、今の答弁からもお聞きしたところでありますが、特に今、道の駅原尻の滝には大きな影響が出ているという報告でありました。 最近の報道でもありました。熊本・大分地震の中で、観光業の補助的なサポートの財政的な部分があるとお聞きしました。そういった面では、豊後大野市の道の駅の観光客の減少等の部分―道の駅だけではないが、豊後大野市の観光として、国や県にそういった救済の要望等、やはり別府市、湯布院が規模的には大きいのですが、いささかの被害も出ているようにありますので、そういった要望は市として考えていないのか、お伺いします。 ○議長(小野順一君) 神田商工観光課長。 ◎商工観光課長(神田聖弘君) 観光施設等に対します直接的な救済制度というものはないのですが、県事業には地域産業振興資金というのがございまして、その中に災害復旧融資がございます。今回の地震による被災または売り上げ減少の影響につきまして、市町村長が証明したものについては、極めて有利な融資が受けられるというものがございまして、本市でも既に5件ほど申請が上がってきております。 それから、国の制度といたしましても、中小企業信用保険法によりますセーフティーネットというものがございまして、ここに突発的な自然災害に係る売り上げ減少に対する有利な融資制度もあります。今回の地震におきましては、本市においても2件ほど申請が上がってきております。 それから、新聞等で報道されているものに、九州観光支援のための割引旅行プランというものが大きく打ち出されております。これは九州7県に九州観光支援交付金として180億円であります。そのうち60億9,000万円が大分県内に振り分けられております。これは主に旅行会社等の宿泊を伴う旅行商品への助成金ということになりますが、これを契機として、県内に多くの旅行者が訪れてくるということが想定されます。したがって、本市といたしましても、これをターゲットとした誘客に努めていく必要があります。豊後大野市のほうへ誘い込む必要があると思っています。 現在のところ里の旅公社がございますけれども、そこで、里の旅タクシー、それからウェルカム神楽―すずかけですけれども、そういったところによるPR活動、いわゆる本市ならではの誘客商材の造成などに熱心に取り組んでいただいております。市としても、そういった活動に対して支援を行ってまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(小野順一君) 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) 大分県内では別府市、由布市等で大きな被害が出ていますが、豊後大野市も被害がなかったわけではありません。あらゆる面で国・県、利用できる部分は、ぜひ豊後大野市も手を上げながら、道の駅も含めて宿泊業者、それから観光に関する部分で、利用できる部分は利用して取り組んでほしいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 それから、もう3点目と4点目は続けていきますが、道の駅、5つあります。その中で、指定管理の内容、それと範囲の確認はという質問をさせていただいたのですが、各道の駅の施設、公園、便所、そういった施設が付随しております。豊後大野市としても指定管理の中で施設整備、それから草刈りや清掃、そういった現地確認を行っているという部分でありますが、不備があれば改善の指導を行いますとあります。これが本当にされているのか。 一例を言いますと、これもある観光に来ている方から言われたところでありますが、原尻の滝のすぐそばにあります水車小屋、以前はカヤぶき屋根で夫婦で料理店をしていたのですが、都合がありましてやめました。そこには公共の便所もあるのですが、その後、草ぼうぼうになって、原尻の滝には年間通して観光客が来ますが、何にしろ見ばえがよくないという指摘をされました。それを道の駅の担当のほうに申したところ、予算的に厳しいと、人的に厳しいと言っていましたので、私はちょっと言葉を荒げて、それだったら何で担当課に相談しないのか、それまでの指定管理はたしかあんた方が受けているはずだよと。それでもできないというのなら相談すればいいのではないのと。だけど、あんた方が指定管理を受けている上では、やはりあなた方がそういった整備をするべきではないかなと、ちょっと言わせてもらったのですが、そういった範囲を市としてもちゃんと指導しているのか。特に、先ほど申しましたとおり、原尻の滝には観光客が来ますが、そこの水車小屋、それから、つり橋に行く遊歩道、1周できます。それから、原尻の滝のつぼにおりての遊歩道もあります。そういった遊歩道の整備も指定管理の中に入っているのか、それとも市が管理するのか、そういった範囲をしっかりと協議されているのかをお伺いします。 ○議長(小野順一君) 神田商工観光課長。 ◎商工観光課長(神田聖弘君) 議員ご指摘のとおり、水車小屋のところにお店がありまして、そこのお店が休業に至りました。その隣に市の公衆用トイレを設置しております。そのトイレの清掃が行き届いていないというご報告をお受けしました。今まではお店をしている方が一緒に掃除してくれていたんですけれども、閉店したために滞ってしまいました。大変申しわけないと思っています。そこで、うちの部下に命じまして、トイレについては至急清掃をさせました。今後につきましては、清掃管理のあり方について、当課で協議をしたいと思っています。 また、これは原尻の滝に限らないわけでありますが、私が参りましてから巡回をするように申し伝えております。もし草刈り等が行き届かないところについては指導するようにということをしておりますので、これからもそういった監視、巡視については努めてまいり、必要なところについては指導を行ってまいりたいと思います。 それから、指定管理の範囲でありますけれども、これも長年経過しているものについては、少しその区分について曖昧になっているのかなと思われる箇所もご指摘のとおりございますので、その辺についても現場において立ち会って確認していきたいと考えております。 ○議長(小野順一君) 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) 道の駅原尻の滝以外に、ほかの道の駅でもそういった部分が見受けられます。やはり市として指定管理を出している担当課としては、随時見回り等をしていただいて指摘しながら整備に向けて取り組んでほしいなと思っています。それが道の駅にいい影響を与えれば、道の駅もいろんな意味で運営がやりやすくなるのではないかと思っていますので、ぜひ担当課として取り組みをよろしくお願いしたいと思います。 最後に、4点目、豊後大野市の観光の発信場所として、里の旅公社も含めて、あらゆる団体等がやっております。フェイスブックやインターネット、ウエブサイトもそうです。これは、今回5月にやりました議会報告会の中で、何カ所かの会場で、豊後大野市に来る観光客が、どこに聞いたらいいのかわからないと。いろんな観光の発信場所、それから聞く場所がわからないと指摘されていました。 過去、観光協会が三重町駅の前に事務所を開いていました。三重町駅の待合室の中に旧売店がありましたが、そういったところにブースを設けたらどうかという提案も三重町の会場でありました。人を雇うと人件費もかかりますしあれですが、そういった発信する場所、インターネット以外の部分で、例えば三重町駅の壁にJRにお願いしてポスターを張らせてもらったりとか、掲示する場所をつくったりとか、いろいろあると思います。そういった発信の場所をぜひつくってもらいたいという部分で、ぜひいろんな検討をしてほしいなと思います。 これは市民の声もありました、観光客の声もあります。担当課として、市として何らかの方策が必要なのかと思いますので、端的に答弁をお願いします。 ○議長(小野順一君) 神田商工観光課長。 ◎商工観光課長(神田聖弘君) JR三重町駅の旧売店のブース、それからポスター等の掲示でありますが、ブースの使用料、それからポスターの掲示料等も勘案しながら検討させていただきたいと思います。 それから、JR三重町駅及びその周辺の中心街の活用でありますけれども、今、未来カフェに取り組んでおりますので、そういった動向も踏まえながら検討させていただきたいと思っております。 ○議長(小野順一君) 次に、2、災害の対応策を考えるについての質問を許します。 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) 2項目めであります。これも先ほど申したとおり、熊本・大分の大地震が4月に起きて、熊本県では本当に大きな影響、被害が起きています。大分県でもそうですが、4月14日、16日の多大な被害を起こした活断層による大地震が想定外の大惨事となって、長い期間余震が続き、水道、電気、道路等のライフラインの復旧にかなりの時間がかかっているように思います。被災された方に追悼とお見舞いを申し上げるとともに、早急な復興がなされることを望みます。 豊後大野市は本当に大丈夫なのでしょうかという部分であります。市内でも建物や農地等、被災された方があるとお聞きしていますが、これはやはり市民として大きな不安があると思っております。これを教訓に、どのようなことが必要なのか、どのような訓練をしておくべきなのか、いま一度、災害対策マニュアル等を再チェックしたいと思いますが、市のお考えをお伺いします。 ○議長(小野順一君) 2、災害の対応策を考えるについては、市長より答弁があります。 橋本市長。     〔市長 橋本祐輔君登壇〕 ◎市長(橋本祐輔君) 続きまして、災害の対応策を考えるのご質問にお答えいたします。 7番、神志那文寛議員への答弁と重複する部分もございますが、今回の地震に伴う市の体制について説明いたします。 4月14日の午後9時26分に本市で最大震度4の地震が発生したことに伴い、同日午後9時35分から翌日午後5時にかけ、災害対策連絡室を設置いたしました。主な業務として、市民からの被害状況の報告を受けると同時に、公共施設、ライフライン等の被害状況の確認を行ったところです。 そして、4月16日の午前1時25分に本市で最大震度5強の地震が発生したことに伴い、午前1時35分に災害対策本部を設置し、その後、被害状況や避難状況等を把握しながら、4月17日の午前8時30分に災害警戒本部へ、4月26日の午後5時に災害対策連絡室へ体制を変更し、4月28日午後5時に災害対策連絡室を解散いたしました。 この間、避難勧告、避難指示の発令はありませんでしたが、4月16日の午後5時30分から17日の午前9時にかけ、市全域に避難準備情報の発令を行いました。避難準備情報とは、市民に対して避難準備を呼びかけるとともに、高齢者や障がい者などの災害時要援護者に対して、早目の段階で避難行動を開始することを求めるものですが、避難準備情報発令後の4月16日の午後9時時点で、今回最も多い358世帯、576人の方が自主避難をされています。 本市では、近年これほど大きな地震が発生したことはなく、また地震以外の災害も含めて、これほど多くの避難者が発生したことも記憶にありません。今回、本市では人的被害や家屋の全壊・半壊等は発生せず、熊本県や大分県中部と比較し、幸いにも大きな被害は発生しませんでした。 しかし、今後いつ大きな地震または大きな災害が発生するかわからない状況の中で、私たちは今回の地震への対応について振り返り、その課題について対応していかなければなりません。 まず、課題として挙げられるのが、本市の防災体制についてであります。本市では、市民の皆様の生命と財産を地震や風水害などのあらゆる災害から守り、安心して暮らせるために豊後大野市地域防災計画に基づき、防災体制の充実・強化に努めているところであります。 今回の地震時の対応についても、豊後大野市地域防災計画に基づき、災害対策本部等の設置を行ったところですが、各種の災害応急対策を遂行するために設置された各対策部の機能が十分に発揮されず、災害担当課である総務課・建設課・農林整備課・上下水道課等に業務負担が集中し、また、地震発生から避難所を閉鎖するまでの期間が長期化したことにより、避難所対応職員にも過大な負担が発生するなどの課題が見られました。 熊本県や大分県中部と比較し、大きな被害は発生しなかったにもかかわらず、市の防災体制について多くの課題が見られたことから、今回の地震対応における課題等について十分に検証するとともに、役割分担の明確化と実践に即した訓練など、今後いつ発生するかわからない大災害に備え、防災体制の見直し・強化を図ってまいります。 次に、課題として挙げられるのが避難所の整備であります。今回の地震において、最大震度5強の地震が発生した4月16日の午前4時30分から4月28日の午後5時までの13日間、自主避難所の開設を行いました。自主避難とは、市が発令する避難勧告、避難指示などによるものではなく、自分の判断で避難することをいい、食事や飲み物等は避難をする方に準備していただくことになります。 今回の地震においては、全て自主避難ということでしたので、避難所設置についても最大17カ所にとどまりました。 しかし、市が避難勧告等を発令する事態になれば、さらに多くの避難所を開設する必要があります。現在、市内に120カ所の避難所を指定していますが、各避難所への職員配置、食糧等の支給を考えたとき、多岐にわたる災害対応の中で、全ての避難所を開設することは困難な状況にあります。 また、災害の種類によって避難所の指定も異なるものと考えています。 現在、市では防災ハザードマップの作成を行っていますが、市民の安全・安心を第一に考え、今後、市内の危険箇所を再度確認し、また地域性も考慮した上で、避難所の見直しを行っていく方針であります。 なお、避難所を開設する際は、音声告知放送やケーブルテレビの文字情報等で避難所情報を周知していますが、今後も地震や風水害等、災害の種別または規模に応じて、避難所を開設し、周知する予定にしていますので、避難をされる際は避難所の開設状況を確認した上での対応をお願いいたします。 また、今回の熊本県のような被害、または南海トラフ巨大地震が発生した場合については、市役所や消防署、消防団など公助の力には限界があることから、本市では自主防災組織の組織化、活動の活性化を推進しており、市の重点事業として取り組みを行っています。自主防災組織の組織率については、市で約70%となっていますが、自主防災組織の中で防災訓練等の活動を行っている組織は、ほんの一部にすぎません。 市では、自治委員会等を通して、自主防災組織が未結成の地区には組織化を、結成済みの地区には組織内の体制強化、防災訓練等の実施を推進しています。最初から大規模な避難訓練等を実施するのは難しいと思いますので、地域内での行事等を利用し、その中に消火器訓練や応急手当ての仕方についての講習会を取り入れるなど、できることから始めていただきたいと考えています。 また、大きな災害が発生した際、避難所の開設は市が行いますが、避難所の運営については原則避難者、すなわち地域の方が主体となり行うこととなります。地域で訓練を行う際、避難所への避難誘導、受付、避難所運営等についての訓練を行うことで、いざというときの予行演習になると考えられます。 本年9月4日に、本市と竹田市で大分豊肥地区総合防災訓練を開催することが決まっていますが、三重町の三重中学校で避難所の開設訓練を実施します。南海トラフ巨大地震が発生した場合、本市では最大震度6強が想定されており、三重町中心部でも震度6弱の大きな揺れが想定されています。 訓練では、地域の方や各種関係機関にも協力をいただき、避難所開設・運営訓練、住民避難訓練、炊き出し訓練、物資搬入訓練等を行う予定ですが、こうした訓練を継続して行い、他の地域に広げていくことが、市の防災力の強化につながると考えています。 市では、今回の地震を検証することで、今後の災害に備えた体制づくりを行っていきたいと考えています。市内各地域においても、自主防災組織の活動活性化により、地域のつながりを深め、防災力の強化を図っていただきたいと考えています。     〔市長 橋本祐輔君降壇〕 ○議長(小野順一君) 衞藤竜哉君、再質問ありますか。 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) それでは、再質問します。 時間が少ないので、思った数を再質問できないと思います。何点かの質問で終わりたいと思います。よろしくお願いいたします。 今度の熊本・大分大地震で豊後大野市も避難所が開設されました。私の地元緒方町でも、緒方支所、公民館、それから長谷川集会所、何カ所かの避難所が開設されて、避難者の方が続く余震の中でおびえながら、支所、公民館に来ると、安堵するんですかね、テレビを見ながら談笑している部分が私も見受けられました。やはりこういった避難所の開設に関しては、行政のできる部分で、市民の不安に対する対応として、最初にまずとるべき施策として、重要なものかなと思っています。各地域のそれぞれの想定の場がありますので、避難所の見直しに関しては、ぜひ地域の方と相談して、しっかりとした避難所の開設に取り組んでほしいなと思います。 地震があって1週間後に私も熊本県の現地に行きました。自分の子供がいることもありましたが、現地を目の当たりにして、言葉が出ませんでした。その中で、ブルーシートがかかっている屋根が多い。それから塀が壊れている。いろいろあったのですが、一番私が注目したところがごみであります。私は1週間後に行ったのですが、通路に車が通れないほどのごみが、余震が続く中、各家庭、出せる範囲でごみを出していました。こういったごみの処理。 すぐそばに小学校があったのですが、1週間後でも体育館を覆い尽くす方が避難されていました。そういった学校施設等が避難所になったときの対応。訓練等もあると思いますが、実際災害が起きたときに、その状況、地域でまた若干変わってくると思いますが、そういった意味で、やはり私は準備が必要なのかなと。豊後大野市の災害対策マニュアルの見直しの中に、想定として私は検討すべきではないかなと思っています。 答弁の中に、災害担当課ということで総務課・建設課・農林整備課・上下水道課等に業務負担が集中するとありましたが、ある意味、ライフラインの確保、道路、水、電気等も含めてあると思いますが、先ほども言ったとおり、ごみ処理、環境衛生課ですか、それから学校施設等が避難所になったときの教育委員会の対応、そういった全体的な部分で、やはりマニュアルの中で想定をしていかなければならない部分が多くあるなと私は感じたところでありますが、市としてどういうふうな見解を持ってこの見直しをしていこうとしているのかお聞きします。 まず、それが1点。 ○議長(小野順一君) 佐保総務課長選挙管理委員会事務局長。 ◎総務課長兼選挙管理委員会事務局長(佐保正幸君) 災害そのものについては、まず市に災害対策本部ができるわけで、そこが軸となって全庁的な取り組みで、災害から、まず命を守る、それから住民の暮らしを守るということが第一になろうかと思っています。そういう意味では、市役所が全庁的な取り組みを行っていくということが必要になろうかと思います。 今回、課題として、一部の部署に事務が集中したというようなご答弁を申し上げました。これまでいろんな災害はあるわけですけれども、初動時の体制は、これまで今ご答弁を申し上げました課が中心となって行ってまいりました。ただ、今回違うのは、地震が長期にわたって続いた、そして避難所が長期にわたって開設されたということであります。豊後大野市の場合は大きな被害はなかったということでございますけれども、やはり長期になれば、避難所がございまして、そこに至るいろんな対応がございます。さらにまた、災害の関係で物資が来るとか、あるいは議員が言われました熊本県のように全壊・半壊ということになれば、瓦れきや、あるいはごみ、こういった問題が出ています。そうするとボランティアの受付といったものも出てまいります。 それに対応していくためには、まず対策本部の中の職員がどういう役割を担っていかなければならないかを認識しておく必要があるかなということでございます。この点が第一に課題として捉えているところでございます。したがって、この部分については、現在、総務課で検証の資料をつくっておりますけれども、全庁的な取り組みを行うのと同時に、これを全職員、全課に広げて組織立って動いていく。そういった対応をしていく必要があると思います。 そして、当然シミュレーションをしながら、実践の訓練もそこではしていかなければならないと思います。有事の際に、長期にわたる場合に、なかなか市役所の限られた人数では対応できない部分もございますけれども、まずはそこが中心になって動いていく、その体制を早急につくり上げていく。この点を今、第一の課題として考えております。 ○議長(小野順一君) 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) あらゆる想定をしながら、結局、想定外の災害が起こったという意味では、今度の連続した活断層による地震というのは、ある意味、大きな教訓になったと思いますので、ぜひそういった取り組みをお願いしたいと思います。 それからもう一点。5月に議会報告会をしたのですが、白山地区協議会の中で、防災ヘリ、ドクターヘリの運用について質問があったと報告したいと思います。熊本地震の中で被災者をヘリで運んだり救出したりとかいう報道されていました。そういった部分で、やはり市民の方が心配になって質問をされたと私たちは理解しておりますが、そのとき私は、出動した消防本部の救急車の職員がそれなりの対応ができるから、それにある程度のヘリを呼ぶ運用はしているんだという答弁をさせていただいたのですが、そういったヘリの運用に関して、消防本部として、簡単にわかる範囲で市民の方に、ヘリポートの運用ということで質問があったのですが、その部分で答弁をいただけたらと思います。 ○議長(小野順一君) 田尻消防長。 ◎消防長(田尻慶博君) 現在、大分県では、大野町の県央空港を拠点といたします防災ヘリと大分大学医学部附属病院を拠点としますドクターヘリが運用されております。 防災ヘリとは、防災航空隊員が搭乗いたしまして、救急活動、救助活動、火災防御など防災活動を行うヘリコプターでありまして、平成9年4月から運航されております。 ドクターヘリとは、救急医療の専門医及び看護師等が搭乗し、救急現場に向かい、現場等から医療機関に搬送するまでの間、傷病者に救急医療を行うことができる専用ヘリコプターのことをいいまして、平成24年10月から運航されております。 防災ヘリのヘリポートにつきましては、豊後大野市内に9カ所の臨時ヘリポートが登録されており、救急ヘリポートの設置要件といたしまして、着陸方向、離陸方向ともに250メートル掛ける100メートル以上の場所で、4分の1勾配より上に障害物がないなどの厳しい基準が設けられております。 次に、ドクターヘリでございますが、ドクターヘリと消防機関とで決定している離着陸場は、臨時ヘリポートが9カ所、ランデブーポイントが27カ所となっております。ランデブーポイントとは、救急隊とドクターヘリが合流する緊急離着陸場のことを申します。ランデブーポイント設置の要件は、場所の広さが約40メートル掛ける40メートル以上あること、電線、高圧線等が横断していないこと、着陸地点のすぐ近くに15メートル以上の木や建物が3方向以上にないことなどとなっておりまして、一般的には野球場や学校などのグラウンドが選定されております。基本的には登録された離着陸場やランデブーポイントを使用しますが、緊急の場合は、操縦士が離着陸できると判断すれば、道路や畑などそのほかの場所にも着陸することもございます。 また、防災ヘリについては、災害現場では着陸できない場合、空中でホバリングを行いまして、隊員が地上に降下し、救助活動などを行います。 臨時ヘリポートやランデブーポイントの選定は、消防本部から申請された場所をヘリ運航協議会が調査を行いまして、設置要件にあった場合に追加登録されることになっておりまして、これまで市民の方からの要望や消防本部の調査などで、運航当初と比べますと4カ所ほどふえております。 災害が発生した場合、臨時ヘリポートやランデブーポイントが多いほど、より迅速な対応ができると考えておりますが、今後も設置要件の調査を行い、ヘリポートの増加に向けて関係機関と協議してまいりたいと思います。 ○議長(小野順一君) 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) 詳しい説明をありがとうございました。 今度の震災で、市民の方が報道、テレビ等を見ながら、やはり大きな不安を抱いた中で、そういった質問が出てきたと思いますので、市のほうもいざというときのためにもいろんな想定をしてほしいなと思っております。 先ほどの答弁にも、ことしの9月4日に大分県の主催で豊後大野市、竹田市で大分豊肥地区総合防災訓練を開催するとありました。その中では、三重町で避難所開設の訓練、これは大きな意味があると思います、そういった訓練の中で、しっかりとしたマニュアルの中、想定をした中での活動、訓練を行ってほしいと思います。 それから、私も行った中で、テレビ等もありましたが、ボランティアの受け入れを豊後大野市で災害があったときどうするのかという部分をやはり想定の中に入れてほしいなと思います。市外からのボランティアの受け入れ、それから、これも特に今回注目されたのですが、農業ボランティアの受け入れ。時期的には、田植え等、それからいろんな植えつけ等のときに災害が起こったり、今回、熊本県はそうだったですよね。農業ボランティアが必要ではないかという部分でありました。特に益城町や西原村等は農業の盛んなところでありましたし、そういった部分がクローズアップされたところがあります。豊後大野市も大分県の農業を支える地域として、やはりこういった部分での想定はするべきかなと思っておりますが、この考えはどうなのか。時間が少ないのですが、お聞きします。 ○議長(小野順一君) 佐保総務課長選挙管理委員会事務局長。 時間内にお願いします。 ◎総務課長兼選挙管理委員会事務局長(佐保正幸君) ボランティアに関するご質問でございますけれども、今回の熊本県の被災について、1つは竹田市が災害の農地ボランティアのベースキャンプを設けております。ここをひとつ参考にするということで、実はうちの社会福祉協議会と市の職員で現地の視察にも行ってまいりました。そこで学ぶことも非常に多かったわけなんですけれども、実際、社会福祉協議会と協定を今結んでおります。通常の瓦れきの処理とか、ごみの処理とか、そういったボランティアもございますけれども、農業の部分について、新たに出てきた問題かなと考えております。それについては、少しそういった事例も研究しながら、同じボランティアの組織の中で解決できるかどうかといった部分も含めて、社会福祉協議会とまた協議をしてまいりたいと考えております。 ○議長(小野順一君) 衞藤竜哉君。 ◆9番(衞藤竜哉君) 東北大震災の後でも、こういった災害に対する市の対応はどうなのかという一般質問をした経緯があります。隣の県ではありますが、やはりこういった大きな災害が起きて、ことし、防災訓練があると聞きましたので、ぜひ豊後大野市としてとれる訓練はとにかくやってもらって、想定外の災害の中でしっかりと市民を守るために取り組んでほしいと思います。ぜひ期待したいと思います。それから、やはり消防団の活躍が不可欠でありますので、消防団の活躍も期待したいと思います。 私の一般質問を終わります。     〔9番 衞藤竜哉君質問者席降壇〕 ○議長(小野順一君) 以上で、9番、衞藤竜哉君の一般質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(小野順一君) 以上で、本日の日程は全部終了しました。 本日は、これで散会します。 次の開議は、明日6月17日午前10時とします。          散会 午後2時16分...